研究紀要第69号 「『関心・態度』の評価に関する研究 III」 -004/058page

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3 今年度の研究内容

最終年次である今年度は,小学校国語科,中学校保健体育科の実践を通して,「国語に対する関心・態度」及び「運動・保健に対する関心・態度」の評価の研究に取り組んだ。

(1) 研究の方向

今年度は,新たな方向づけとして特に次の2点を考慮した。

[1]評価段階の設定について前述したように,60年度は2段階で実施した。しかし,単位時間での評価が,学期,学年へと長期的に「関心・態度」を高めることの基盤であり,その積み重ねが長期的な評価につながるものと考え,(+),(0),(−)の3段階で行うことにした。

[2]今年度の研究は,これまでの研究の方法を継続しながらも,更にこれまで課題とされてきた,中・長期的にわたる評価への方向として,単位時間ごとに児童生徒に自己評価と感想文を書かせ,それを評価の資料として研究をすることで,単元にわたって情意面の変容をとらえる試みもした。

(2) 研究の手順

教科における「関心・態度」のとらえ方にかかわる理論的研究
――
・その教科の「関心・態度」をどうとらえるか。
・「関心・態度」は,教科の学力の構造の中でどのような位置を占めるか。

「関心・態度」の目標分析の方法に関する研究及びその実際
――
・目標分析をどのようにして行うか。
・取り上げた単元では,どんな「関心・態度」の目標が設定できるか
・そこから,どんな下位目標に分析できるか。

評価計画の立案及び評価法の選定
――
・取り上げた単元における評価計画をどのように立案するか
・それぞれの評価項目にどのような評価方法を採用するか。

検証授業の実施

検証授業の分析
――
・検証授業によって明らかになったことは何か。
・未解決のまま残ったことは何か。

(3) 「関心・態度」の評価の手順

教科の目標分析
教科の「関心・態度」の目標分析
「関心・態度」の学年目標の設定
「関心・態度」の単元目標の設定
「関心・態度」の単位目標の設定
評価基準の設定
評価方法の決定
評価の実施
達成度の判定
指導における活用


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