3 今年度の研究内容
最終年次である今年度は,小学校国語科,中学校保健体育科の実践を通して,「国語に対する関心・態度」及び「運動・保健に対する関心・態度」の評価の研究に取り組んだ。
(1) 研究の方向
今年度は,新たな方向づけとして特に次の2点を考慮した。
[1]評価段階の設定について前述したように,60年度は2段階で実施した。しかし,単位時間での評価が,学期,学年へと長期的に「関心・態度」を高めることの基盤であり,その積み重ねが長期的な評価につながるものと考え,(+),(0),(−)の3段階で行うことにした。
[2]今年度の研究は,これまでの研究の方法を継続しながらも,更にこれまで課題とされてきた,中・長期的にわたる評価への方向として,単位時間ごとに児童生徒に自己評価と感想文を書かせ,それを評価の資料として研究をすることで,単元にわたって情意面の変容をとらえる試みもした。
(2) 研究の手順
教科における「関心・態度」のとらえ方にかかわる理論的研究 |
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・その教科の「関心・態度」をどうとらえるか。
・「関心・態度」は,教科の学力の構造の中でどのような位置を占めるか。 |
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「関心・態度」の目標分析の方法に関する研究及びその実際 |
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・目標分析をどのようにして行うか。
・取り上げた単元では,どんな「関心・態度」の目標が設定できるか
・そこから,どんな下位目標に分析できるか。 |
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・取り上げた単元における評価計画をどのように立案するか
・それぞれの評価項目にどのような評価方法を採用するか。 |
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・検証授業によって明らかになったことは何か。
・未解決のまま残ったことは何か。 |
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(3) 「関心・態度」の評価の手順