研究紀要第69号 「『関心・態度』の評価に関する研究 III」 -014/058page

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[2] 検証授業IIの指導計画及び評価計画

単元名 情景を想像しながら  「やまなし」(宮沢賢治)   第1時限目

段階 学習活動・内容 時間 教師のはたらきかけ 予想される反応 指導上の留意点
めあてを持つ 1.作者及び題名について話し合う。
(1)作者について


(2)題名について
全文を読んで感想を発表したり書いたりする。
6
○宮沢賢治という人を知っていますか。
○宮沢賢治の童話を読んだことがありますか。
○題名の「やまなし」とはどんなものだと思いますか。

・見たことがありますか。
・どのくらいの大きさで、どんな色ですか。
○実物のやまなしを与える。


○名前のあがる作品

「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」「雨ニモマケズ」など。
○食べもの ○果物 ○山にある梨のこと
○山がないこと ○見当がつかない

○食べられるのかな ○小さいな
○作者については,あまりこまかくふれない。
○以前から知っている童謡作家であり,身近な親しみやすい作者である印象を持たせる。
※ ハンド・サイン
・グー……同じ意見
・チョキ……つけたし
・パー……違う意見
○やまなしの実物提示により興味づけをし,作品の内容を想像させて,読みの意欲を促すようにする。
調べる 2.全文を読み通す。



3.全文を読み通した感想を話し合う。
14 ○場面や情景を想像しながら声に出して全文を読んでみよう。



○読んでみて特に印象深かったところを話してみましょう。

・明るく楽しい感じのするところ

・不気味な感じがするところ
・わからなかったところ

・独特な表現のみられるところ
・構成のはっきりしているところ
○やまなしはどこにでてきましたか。
○2枚のげん灯であることを知る。
○「五月」,「十二月」の二つの場面から構成されていることを知る。
○谷川の底のかにの視点から描かれていることを知る。
○「クラムポン」,「イサド」,「かぷかぷ」,「もかもか」などの意味のわからない語が入っていることに気づく。

・白いかばの花びらが天井を流れている。
・流れていくやまなしを3匹のかにがおどるように追いかけていく。
・かわせみが魚を獲るところ。
・「クラムポン」など意味のわからない言葉がある。
・作者が何を言いたいのかわからない。
・ふだん聞きなれない表現が多い。
・「五月」「十二月」に分けて書かれている。
○「十二月」のところにでてきました。
○机間巡視して,音読の状況を観察しながら,質問を受ける。
○印象的なところは,教科書に線を引かせる。


○この作品の特徴がでるように配慮して,問いかける。
○児童のつかんでいる印象をそのまま受けとめてやるようにする。


○まとめることはしないが,初発の感想が書きやすくなるように話し合わせる。
4.初発の感想を200字以内にまとめる。

5.この作品の情景を説明できる絵を描く。
20 ○いま話し合ったことをもとにして,感想を200字以内にまとめてみましょう。

○この作品の情景を説明できる絵を描いてみましょう。

・「五月」に描かれている情景
・「十二月」に描かれている情景
○教科書を見直しながら書いている。


○教科書の表現と見比べながら,情景を説明できる絵を描いている。
○所定の原稿用紙を用意しておく。
○感じとった印象を自由に言かせる。
○できるだけ短時間にまとめさせる。
○所定の用紙を用意して,描きやすいようにする。
○あらかじめ12色の色鉛筆を用意させておく。
○五月」,「十二月」の情景が対照的であることをつかませる。
まとめる 6.本時のまとめをする。

(1)情景を描いた絵について感想を発表する。
5
○いま描いた絵を隣の人と見せ合いましょう。
○絵を描いてみてどんな感じを持ちましたか。

○隣の友達と見せ合う。
○むずかしい。
○情景がよくわからない。
○おもしろい。

○教師は机間巡視しながら作画状況を見る。
○友達の発表を聞き自分の感想と比べさせる。
○4〜5名に発表させる。
○短いことばで目由に話させ,教師は聞くだけにする。


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