研究紀要第71号 「学校の経営過程における現職研修のあり方に関する研究 第1年次」 -039/126page
価し,それを各自の指導に生かす」といったことは少ない現状にあるようである。しかし,小規模校においては,評価結果の活用に努力していることがうかがわれる。
● 要因としては,評価に対する認識の低さ,具体的な評価法や評価結果の活用法についての研修の少なさ等が考えられる。< 課 題 > 改善の方向
○ 学校の実態に即した校内研修評価計画の整備と意図的計画的な実施面への工夫・改善が必要である。
○ 形成的評価やグループ相互評価等多様な評価法を取り入れるとともに,その評価の仕方や活用法について研修する必要がある。
○ 評価結果を日々の授業に結びつけ生かしていく個人の意識の問題や校内態勢づくりに更に努力が必要である。あ と が き
本研究紀要は,第一年次研究「自己啓発に支えられた校内研修のあり方」にかかわる問題点の所在を追求した調査研究報告書である。
本研究を推進するにあたり努力したことは,本研究がめざすねらいに即して,県下小・中・高等学校の実態を的確に把握するための問題作成(調査項目,設問)にあった。十分に検討を重ね,理論の裏づけをもって問題作成にあたったわけであるが,その後の理論研究の進展に伴って,やや適正を欠く問題も発見され,反省させられた。
しかし幸いにも,調査依頼校の絶大なご援助とご協力により,所期の目的を達成することができた。ここにあらためて,ど協力いただいた各校の校長先生はじめ,教職員の方々に深い敬意と謝意を表すものである。
なお次年度は,本年度研究のまとめ「自己啓発に支えられた校内研修の現状と課題」をもとに,その改善工夫策を講じ,研究協力校に依頼し追求した実践内容について,研究紀要で紹介していきたいと考えている。< 学校経営部研究プロジェクトメンバー > 本 田 孝 三津間 安 宏 近 藤 博 之 小 島 長 三 吉 田 正 夫 林 功 斎 藤 洋 一 ● 安 部 治 男 ● 松 本 喜 男 ●印は前任者