平成元年度 研究紀要 Vol.19 -134/135page
(研究紀要第78号 分類基準E4−06)
テーマ 学校の経営過程における現職研究のあり方に関する研究
―自己啓発を促す校内研究のあり方に関する研究―
(第3年次)
要 旨
本研究は,現職研究(校内研究)の活性化と質的充実を目指して,組
織成員である先生方各自の自己啓発をどう促したらよいか,意識態勢・
組織体制・企画運営のあり方・すすめ方を追究したものである。本年
度は,第2年次に作成した「校内研究のあり方・すすめ方」試案を研究
協力校の実践にもとづく修正意見を集約し,試案の修正改善を図ったも
のである。
(研究紀要第79号 分類基準F2−01)
テーマ 基礎・基本の定着と個性の伸長に関する研究
(第3年次・実践研究)
要 旨
本研究は,個性重視の原則に立ち,基礎的・基本的な内容を身につけ
させる過程を通して,更にそれを基盤としながら一人一人の個性を生か
し,伸ばす指導の在り方を実践的に追究するものである。
本年度は,第3年次として,前年度までの研究成果を基に小学校図画
工作科,中学校英語科について協力校での授業実践を通して,「よさ」
を生かす学習指導の在り方を追究した。
(研究紀要第80号 分類基準FlO−01)
テーマ 情報活用能力の育成に関する研究
(第2年次)
要 旨
本研究は,来るべき高度情報社会に生きる児童生徒に,情報を主体的
に活用することができる能力を育成することを目指して,その育成環境
と手だてを追究するものである。本年度は第2年次として,初年度に構
築した理論に基づき,児童生徒たちを「情報活用能力が育成された状態
像」に近づけるために,小・中・高校の各校種ごとに研究協力校を依頼
して授業を実践してきた。その実践結果と2年間の研究をまとめたもの
である。
(研究紀要第81号 分類基準F9−01)
テーマ 事例を通した教育相談の進め方に関する研究
―予防的な指導援助―
(第2年次)
要 旨
本研究のねらいは,教育相談において,より的確で効果的な「予防的
な指導援助のあり方」を確立することである。
第2年次は,第1年次に明らかにした,予防的な指導援助に必要な12
の要点の基本的対応が,問題行動の予防に有効であることを確認できた。
要点の基本的対応を具体化した内容は、指導援助に十分活用できた。
また,調査・検査の望ましいあり方は,予防的な指導援助を必要とする
児童生徒の把握と,指導援助の効果を確かめるのに役立つものであった。