研究紀要第95号 「児童生徒の創造性を高めるための教材開発」 -062/162page
IV おわリに
学習指導要領に新たに加えられた学習内容を中心に、児童生徒が体験活動を通して自主的・主体的に学習できる教材を開発すべく、「児童生徒の創造性を高めるための教材開発」を主題に設定して2年間研究を進めてきた。
その成果として、理科では身近な素材を活用した教材等、技術・家庭科では小物の製作やBASIC言語プログラミングの学習教材など多くの教材を開発できた。
身近な素材を利用して興味・関心を引き出し、意欲的、発展的学習が可能な教材の提示、あるい は情報機器の効果的な利用などは、とりわけ直接体験の困難な事象などの概念の理解を大きく助けるものである。
このような意味から、開発した教材は児童生徒の創造性の育成に資することができるものと考える。各学校においては、この研究の趣旨及び内容を読みとっていただき、各先生方の学習指導の参考となれぱ幸いである。
なお、本研究を進めるに当たり、ご協力いただいた研究協力校並びに校務多忙中、終始熱心に研究討議に参加され、授業を実践していただいた研究協力員の先生方に改めて感謝の意を表す次第である。
〈参考文献〉
小学校指導書理科編 文部省 中学校指導書技術・家庭編 文部省 小学校理科指導資料「指導計画の作成と学習指導」 文部省 中学校理科指導資料「指導計画の作成と学習指導」 文部省 中学校技術・家庭指導資料「指導計画の作成と学習指導の工夫」 文部省 新しい学力観に立つ理科の学習指導の創造 文部省 新しい学力観に立った授業の展開(一人一人を生かす授業) 県教育庁義務教育課 性に関する指導の手びき 県教育庁保健体育課 県学校保健会 福島県地学のガイド 鈴木敬治監修 コロナ社 創造性への教育 飯島篤信著 法政大学出版局 創造性(現代の心理学) 穐山貞信著 培風館 理科実験辞典・自作実験編 全教図書 身近な環境を調ぺる 梅埜國夫、下野洋、松原静郎共著 東洋館出版社 21世紀こども百科 小学館 草むらの小さな友だち 小川宏著 新日本出版社 ハイパーキューブ入門 電波新聞社 中学校新設領域「家庭生活」の授業 舟木美保子著 家政教育社 これからの中学家庭科教育の実践 渡辺彩子著 家政教育社
〈研究協力校及び研究協カ員〉 〈科学技術教育部研究メンバー〉 ○理科 佐藤輝夫 八巻茂雄 佐治和則 (前)福島市立三河台小学校 教諭 鈴木和美 武仲晴美 大室幹男 阪路裕 (前)福島市立三河台小学校 教諭 山本 巌 白瀬豊 栗村知 菅野貴夫 福島市立飯坂小学校 教諭 菅野敏明 片寄信 松本学 青田誠 福島市立中野小学校 教諭 佐藤喜彦 春日芳則 寺岡弘之 渡部淳一 福島市立中野小学校 教諭 遠藤和裕 角田彰三郎 鈴木昭夫 鹿俣和子 ○技術・家庭科 *鈴木暉夫 *塩田義隆 *矢館清孝 福島市立渡利中学校 教諭 高野佳子 *高梨光一 *藤田充 福島市立清水中学校 教諭 福地 淳一 (*印は前任者)