研究紀要第106号 「学校の活性化を目指す教員研修」 -021/175page

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『学校の活性化を目指す教員研修』

〜研修の現状と具体的な取り組みの実態調査を通して〜
教 育 経 営 部
研究の要旨
 国際化,情報化,科学技術の発展,小子化等が進む中で,新しい教育の在り方が問われている。
 また,学校教育においては,受験競争の過熱化 いじめや登校拒否の問題等,様々な課題にも直面している。
 こうした状況下においては,改めて教員の資質の在り方が問われるとともに,教員の深い専門性に裏付けられた指導力,実践力を培うことは欠かせないことである。
 特に,「学校教育経営」という窓口から見たとき,
 ・社会の変化に対応した学校教育の推進
 ・学校週五日制完全実施に向けての学校経営の在り方
 ・教員の年齢構成の若返り問題への対応
 ・ゆとりある学校生活の在り方と教育課程編成の問題などの重要課題に真正面から向かわなければならない。
 そして,それらの課題が解決できたとき学校の活性化が図られたことになるのではないだろうか。
 そのように考えたとき,このような課題を,一人ひとりの教師が自分のこと,自校の課題として真摯に受け止め,その解決に向けて日々研修に励まなければならないと考える。
 そこで,実際問題として,教員研修に関して,各学校ではどのような現実なのか,どのような取り組みをしているのか,その実態を把握し,「教員研修」の在り方について探り,学校の活性化をどのようにして図っていくべきかを考えるために本研究に取り組むことにした。

1 研究の趣旨

21世紀を目の前にし,教育改革が進む中で,教員の資質・能力の向上が強く求められている。

平成8年7月に第15期中央教育審議会が出した第一次答申の中の,第2部,第1章「これからの学校教育の在り方」の(2)新しい学校教育の実現のための条件整備等の2.「教員の資質・能力の向上」でも,子供たちに「生きる力」を育むためにも,教員の資質・能力の向上を図っていくことが欠かせないと強調されている。

しかし,各学校では,教員の年齢構成の若返り問題,仕事の多忙化,学校週五日制の月2回実施に伴う授業時間数の確保,基礎学力向上の問題等,多くの教育課題を抱え,児童生徒も教師もゆとりのない生活を送っている。

そのような状況の中で,心身共に健やかで,思いやりのある,しかも基礎学力が身についた児童生徒を育成することは大変困難なことであると考えられる。

だからといって現状に甘えていては教育効果は期


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