研究紀要第106号 「学校の活性化を目指す教員研修」 -022/175page
得できないことは明白である。
教師が“やる気”を起こし,研修を積めば,それが児童生徒の学力の向上につながることは教師なら誰しもが理解しているところであろう。
一人ひとりの教師が研修意欲に燃え,お互いが切磋琢磨して資質・能力の向上に努めれば,学校は活性化し,教育目標の達成につながることになると考える。
そのために,現在,各学校では「教員研修」にどのように取り組み,どのような課題を抱え,また,どのような工夫を施しているかを調査し,学校の活性化を目指した教員研修の在り方について模索していきたい。
2 研究計画
(1) 第一年次(平成8年度)
研究計画立案と各学校からの事情聴取
(2) 第二年次(平成9年度)
学校の活性化を図るための教員研修のまとめと提案
(3) 第三年次(平成10年度)
望ましい校内研修の在り方と管理職者の関わり方
3 研究方法
(1) 県内の小・中・高等学校の数校の校長から現状や考えを直接聴取する。
(2) 県内偏りがないよう,会津,中通り,浜通りの学校から聴取する。
4 各学校から聴取すること
〈聴取事項〉 1. どのような教員であってほしいと思っていますか。 2. 教員にどんな研修をしてほしいと思っていますか。 3. 研修意欲が旺盛な教員は,どうしてそうだとお考えですか。 4. 教員の研修意欲を高めるためにどんな工夫や努力をされていますか。 5. 教員研修に関して,校長としてどのような関わり方をされていますか。 6. 教員研修の体制(組織)はどのようになっていますか。
それは,どのような理由からですか。7. 「研修時間」はどのようにして確保されていますか。
また,その時間で充実した研修は可能ですか。
可能でない場合は,どのようにして対処されていますか。8. 教員研修の問題点を挙げるとしたらどんなことでしょう。 9. 自校の研究テーマは,どのようにして決められましたか。 10. 教員研修や研修について,普段から考えられていることを聞かせてください。 5 研究のまとめの視点
各学校から聴取したことを,次の8つの視点からまとめる。
1. 指導技術面の視点 2. 学級経営(能力)の視点 3. 教師としての“意欲”の視点 4. 研修時間の確保の視点 5. 研修組織,体制の視点 6. 研究テーマ設定の視点 7. 指導助言の在り方の視点 8. その他研修についての考えや課題の視点