研究紀要第113号 「情報ネットワークの教育的活用と授業改善へ向けた教育用ソフトウェアの活用」 -087/166page
情報ネットワークの教育的かつようと
授業改善へ向けた教育用ソフトウェアの活用教育情報部
部研究の趣旨
現在は,高度情報通信社会といわれる。学校教育においても情報教育の推進を図ることは最も重要な課題のひとつとなっている。今年度の福島県教育センター研究共通課題「生きるカ」としての「学カ」を育てる学校教育の創造」を受け,情報教育部では,「生きるカ」の育成と情報教育との関連を探りながら研究を進めることとした。
情報教育においても「生きるカ」としての「学カ」を育てるためには,子どもたちが主体的に問題を解決するために,情報を収集・活用したり,意志決定をしたりすること等を重視した学習活動が行われなければならない。このような探求の過程,調べる過程を重視した学習活動を行う中で,情報収集・情報処理・情報発信等の諸能力が育成されるものと考えられる。さらに,「生きるカ」を育てる学習活動として,通信ネットワークを活用しながら問題解決を図ることや,外部の人材を活用すること等が必要と考えられる。また,「生きる力」を育成するためには「ゆとり」が必要であり,「ゆとり」を生み出すためには,教育内容の厳選と同時に コンピュ―タ等を学習の中で道貝として活用することが考えられる。
このような現状を踏まえ,次の2つについて研究を進めることにした。
「情報ネットワークの教育的活用」
ネットワークを利用することによって,個々のコンピュータが持つ有用な情報の共有と,教育的な活用によって学校やその他教育機関との連携及び,授業改善に結びつける方法等の研究である。今年度はインターネットを活用した「lnternet/Intranetを利用したアンケート集計システムめ開発「と「授業改善へ向けた教師の教材作成を支援するデータベースの構築」の2つのテーマで研究を進めた。
「授業改善へ向けた教育用ソフトウェアの開発」
学級活動における進路の学習のあり方を見直すため,「生きるカ」の育成にかかわる進路の学習が生徒の主体のものとなるよう,コンピュータを活用して授業改善を図ろうとするものである。そのためにソフトウェアを開発し,授業を実施し,検証する研究である。
<部研究の概念図> 「情報ネットワークの教育的活用と授業改善へ向けた教育用フトウェアの活用
I 情報ネットワークの教育的活用
1 Internet/Intranetを利用したアンケート
集計システムの開発
2 授業改善へ向けた教師の教材研究を支
援するデータベースの構築
II 授業改善へ向けた教育用ソフトウェア
の活用
〜進路の学習を支援する
ソフトウェアの開発を通して〜