研究紀要第113号 「情報ネットワークの教育的活用と授業改善へ向けた教育用ソフトウェアの活用」 -092/166page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

受け取る,データを処理する,データを出力する」の3段階が含まれていなければならな い。

(4)CGIプログラムを使って

今回,作成したアンケート集計プログラムは,C言語を用いている。

下図は,作成したホームぺージである。CGIにするには,ホームぺージのソースを開きHTMLで書かれたプログラムをコピーしC言語で書かれたソースアログラムの指定した場所に貼り付ける。貼り付けた部分の各行を調べ,全ての先頭に「prinf("」,"の前に「¥」を付加する作業で作成できるようにした。

CGIプログラムの画像

アンケートの回答は,指定したファイルに「,」で区切られたCSV(コンマで区切られたテキスト)形式で保存されるようになっている。そのため,表計算ソフトで簡単にデータを取り込むことができる。(下図)

表計算ソフトで取り込んだ回答の画像

試行途中で問題となったのは,〈lnputType="check"〉タグの部分である。このタグでデータを送ると,チェックされた部分のみデータが送られてくるため,表計算ソフトに読み込んだ時縦方向のデータの種類が変わってしまい

集計不可能となった。表計算による集計作業を行う場合には,〈lnputType= "check"〉タグを使わず,〈lnputType- "radio"〉タグで何らかのデータを送れるようなホームページの設計が必要となる。

7開発のまとめ

本研究を始める前までは,ホームページ作成ツールやHTML言語を用いることで簡単にできると考えていたが,実際にはUNIXサ―バの知識やC言語の知識が必要となった。しかし,このシステムが完成すれば,全世界へ向けた調査をすることや,集めた膨大なデータを瞬時に集計処理することができるという確信を得ることができた。研究を通して明らかになった成果と課題を以下に示す。

(1)成果

コンピュータ集計を前提としたアンケートの表現内容や回答のさせ方について研究を深めることができた。

○インターネットを用いることによって,広範 囲にアンケートを行うことができるようになっ た。

○CGIプロクラミンクによって思い通りのホー ムページを作成するとができた。

○アンケート集計のみならず,研究大会の申し 込み, 様々な統計等その他の業務において様々 な活用ができる。

○事務処理にかかわる膨大な手数が省略できる。

(2)課題

○現在,アンケート項目を変更したり,追加し たりするためにはC言語のソースファイルを直 接書き直さなければならない。 今後 アンケー ト項目と選択肢等を記したテキストファイルを C言語のソースプログラムに自動的に変換する ようなツールをVlsualBasicで開発し,プロクグラミングの知識のない人でも簡単にアンケートを作成できるようにしたい。

○インターネットを利用するため,データのセキュリティについて検討しなければならない。


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。