平成10年度 研究紀要 Vol.28 -116/117page
[分類基準F2−01] テーマ 基礎学カ向上のための授業改善に関する実践的研究 −思考活動を活発にする観察・実験,実習の工夫・改善− 要 旨 本研究は,児童生徒の思考活動を活発にするために,観察・実験,実習の工夫・改善を行い,知識・理解,技能を確かなものとすることをねらいとして,理科と技術・家庭で行った実践研究である。その結果,「ものづくり活動」「課題選択学習」「実験群,実習群の構成」などの観点から,観察・実験,実習を工夫・改善することが,児童生徒の思考活動を活発にし,知識・理解,技能の獲得に有効であることがわかった。
[分類基準G5−06] テーマ ネットワークを利用した教師を支援するデータベースの構築 −画像転送システムの作成(図工・美術科)− 要 旨 学校におけるネットワークの利用は教材資料の収集など授業改善に向けた様々な情報の交換に大いに役立つものと考えられ,その効果的な利用が求められている。本研究は教育センターが拠点となり,教科に関する各学校の先生方からの情報を素早く収集,データベース化し,発信するというものである。できるだけ操作が簡単で参加しやすく,利用価値のあるデータを受信・発信するシステムの開発を行うことを中心に研究に取り組んだ。
[分類基準F10‐02] テーマ 授業の中で手軽に活用できるソフトウェアの開発 −理科におけるデータ変更・追加型教材の開発− 要 旨 本研究は,理科の授業で手軽に活用できるソフトウェアを開発し提供することを目指すものである。開発ソフトウェアは,Windows環境のもとで他のソフトウェアを介することなく活用でき,さらに提示内容を変更したり学習活動の成果を追加できるよう工夫して柔軟で幅広い活用ができるよう配慮した。本ソフトウェアの活用を通して,児童生徒が問題解決的,体験的な学習活動に一層意欲的に取り組むことを期待するものである。
[分類基準F10−01] テーマ ネットワークを利用したデータ集計システムの開発 要 旨 これまでの調査は,紙で行い,集めたデータをコンピュータに入力して集計処理を行ってきた。この方法は,多くの手間と時間,費用がかかる。そこで,インターネットを利用してデータを収集し,集計処理するシステムの開発研究を行った。その結果,時間や場所にとらわれずにデータ収集ができること,郵送に関わる費用が節約できること,集計処理に関わる手間が軽減されることなど,インターネット有効活用の一方策を提案する。