平成10年度 研究紀要 Vol.28 -115/117page
[分類基準G3−02] テーマ 学カ向上のための授業改善に関する調査・実践研究 −授業改善を図る実践研究(I)「小学校算数」− 要 旨 「いろいろな図形の面積」では,求積公式の指導の前に,まず,既習の面積の求め方に結ぴつけさせる手だてを講じ,多様な考えを引き出すとともに,それぞれの考えのよさを感得させる指導の在り方についてまとめた。「割合の比べ方と表し方」では,「〜あたり」,「こみぐあい」等の児童のつまずきやすい言葉に配慮するとともに,問題の内容を吟味し,それを効果的に提示する事例についてまとめた。
[分類基準G9‐02] テーマ 学カ向上のための授業改善に関する調査・実践研究 −授業改善を図る実践研究(I)「中学校英語」− 要 旨 「話す力」を高める効果的な指導法を探るため,「話すこと」の活動に継続して取り組むMini‐Speech活動という実践をとおして,情意・技能・認知のそれぞれの観点から.生徒の変容をとらえ考察を加えた。その結果,活動によって,話す内容をまとめ,話をつなぐ方法を用いて積極的に対話できるようになることが分かった。一方,相手の話を聞く力や実際に話す場面での英語の正確さを高める工夫が課題として残った。
[分類基準G6‐02] テーマ 学力向上のための授業改善に関する調査・実践研究 ‐授業改善を図る調査・実践研究(II)‐ フィットネスを組み入れた体操の学習 〜A.A.Cを生かした体力づくりをめざして3年目〜 要 旨 フィットネスを「楽しく運動に取り組み,仲間と豊かに関わり,体カづくりに取り組むこと」ととらえ,子ども自らが課題を持ち解決する力を育てるとともに,「楽しい体育」のよさを生かしながら体力づくりを図る体操領域の指導法を追求した。具体的には,自分自身の体カを知り,自分にあったエアロビクス,アネロビクスを選びサーキットを組み,子どもの体カを向上させる在り方について,実践的に検証を行った。
[分類基準G5−05] テーマ 学力向上のための授業改善に関する調査・実践研究 ‐授業改善を図る調査・実践研究(II)− 鑑賞活動を活性化させるための指導の工夫 〜創作活動との関連を通して〜 要 旨 本研究は,意欲を持って多面的に音楽を味わうことのできる鑑賞活動の在り方に関する研究である。本研究では,グループの中で試行錯誤や話し合いを繰り返しながら作品を創作する活動を通して,音楽構造への関心を高める機会を持った。そして,そのことによって,民族音楽や現代音楽などの多様な音楽の鑑賞において,認知・情意の両面での活性化が図られるかどうかについて,実践を通して検証した。