研究紀要第116号 「学校の活性化を目指す教員研修に関する研究 第3年次」 -005/117page

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学校の活性化を目指す教員研修に関する研究(3年次)

−望ましい校内研修の在り方と管理職の関わり方−

教 育 経 営 部

本研究は,教員の資質・能力の向上のための「教員研修の在り方」を探り,学校を活性化するための「教員研修の望ましい姿」を求めようとするものである。
2年間にわたって,管理職,主任,担任等を対象に「教員研修に対する実態・意識調査」を行ってきた。「望ましい校内研修の在り方と管理職の関わり方」について提言しようとするものである。

I 研究の趣旨

1 研究のねらい

「ゆとり」ある生活の中で,「生きる力」を育むことを21世紀の教育の中心課題に据えた中央教育審議会答申がなされ,その中では,「生きる力」を育成する学校教育を実現していくための課題として,「教員の資質・能力の向上を図ること」と「教員の意識改革を図ること」が強く求められている。

今日の学校教育で,これらを実現するためには,教員研修が不可欠であり,それに対して各学校がどう取り組むかということが重要になる。このことは,新しい学校づくりにつながるものであり,学校の活性化を目指すための課題と言えるものである。

そこで,研究を見通し,教師一人一人が研修意欲に燃え,互いが切磋琢磨して,資質・能力の向上に努めれぱ,学校は活性化し,中央教育審議会答申が提起するところの「生きる力」を育成する学校教育が実現ができると考え,本主題を設定した。

研究の全体像は,「学校の活性化を目指す教員研修の在り方」を見極めるために,まず,学校における教員研修の実態を把握することからはじめ,問題点を洗い出し,「中教審にみる教員研修」「法令に掲げられている教員研修」「教員のライフステージにみる教員研修」の3つの視点から分析・考察することにより,解決のための具体策を模索し,「望ましい校内研修の在り方と管理職のの関わり方」を提言するものである。(下図参照)

研究の全体像

2 研究計画

平成8,9年度の2年間にわたって,小学校・中学校・高等学校の管理職や研修主任等を対象にした教員研修や校内研修に関する実態の聴き取り調査,経験者研修I・IIの教員を対象にした意識調査を実施し,教員研修に関する実態把握を行ってきた。

その結果,「教員の研修意識を高めること」「校内研修を充実すること」「研修時間の碓保に努めること」「適切な指導助言を望んでいること」等,校内研修に関する実態が明らかになってきた。

そこで,研究のまとめの年である本年度は,その


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