平成11年度 研究紀要 Vol.29 研究紀要126号 -073/076page
[分類基準F1-01]
テーマ
「生きるカ」をはぐくむ教育課程に関する研究―「総合的な学習の時間」の理念をどう具現するか―
要 旨
本研究は,「総合的な学習の時間」の実施に向けた各学校の取り組みの現状を調査し,その問題点や課題を明らかにするとともに,「総合的な学習の時間」の理念を具現するために各学校で取り組まなければならない課題解決の方策や具体的に展開するときの視点をまとめたものである。また。指導計画への位置付けや時間割等について資料を収集し考察を加えて,各学校で教育課程を編成する際の資料を提供しようとしたものである。
[分類基準F2―01]
テ―マ
学力向上のための授業改善に関する調査・実践研究要 旨
児童生徒にとって,学校生活の大部分を占めるのが授業であり,「生きるカ」としての学カを身に付けさせるために,教師は,魅カ的な授業を創っていくことが大切である。そして,知識を教え込む授業から「自ら学び,自ら考える」児童生徒主体の授業への転換が必要である。本研究では,情意面,技能面,認知面での総合的な学カの向上をめざし,学カ到達度調査結栗を基にした授業実践と各教科の特性を生かした授業の改善に取り組んだ。
[分類基準G1-03]
テーマ
学方向上のための授 改善に関する調査・実践研究―授業改善を図る実践研究(I)(中学校国語)―
要 旨
単語の活用についての理解を深める指導方法を工夫した。
まず,文法の学習に対する生徒の抵抗感を取り除くために,語幹のみのカードを配付し活用語尾とそれに続く言葉を生徒自身に書かせる。次に,そのカードを分類することで活用の規則性について気付かせる。そして,語幹.活用語尾,続く言葉に切り分けたカードを並べ替えて活用表をつくる。
このような指導後,認知面,情意面ともに高まったことが明らかになり,指導法の有効性が認められた。
[分頬基準G3―03]
テ―マ
学力向上のための授業改善に関する調査・実践研究― 授業改善を図る実践研究(I)(中学校数学)―
要 旨
2年の「―次関数」を中心として,全学年の関数領域の指導について研究した。関数指導においては,「図などとの関連により,一次関数の式を理解させること」,「対応表・グラフ・式の相互関連を図った指導をすること」や「コンピュータを活用すること」が効果的であった。さらに,小学校6年と中学校1年の「比例」の授業の実践をとおして,系統性を踏まえた指導の在り方を考えた。