研究紀要第122号 「「生きる力」をはぐくむ教育課程に関する研究」 -005/076page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

「生きる力」をはぐくむ教育課程に関する研究

―「総合的な学習の時間」の理念をどう具現するか―

教育経営都

 本研究は,「総合的な学習の時間」の実施に向けた各学校の取り組みの現状を調査し,その問題点や課題を明らかにするとともに,「総合的な学習の時間」の理念を具現するために各学校で取り組まなければならない課題解決の方策や具体的に展開するときの視点をまとめたものである。
 また,指導計画への位置付けや時間割等について資料を収集し考察を加えて,各学校で教育課程を編成する際の資料を提供しようとしたものである。

I 研究の構想

1 研究の趣旨

 第15期中央教育審議会の第―次答申は,これからの学校教育の目指す方向の―つとして,横断的・総合的な指導を推進していく必要性を掲げ,それを実現するため「総合的な学習の時間」の創設を提言した。そして,これを受けた教育課程審議会は,その答申の中に「総合的な学習の時間」の項目を起こし,「総合的な学習の時間」のねらいや学習活動,教育課程上の位置付け,授業時数,評価の在り方について,より詳しく具体化に向けた提案をした。

 さらに,平成10年12月に告示された小・中学校学習指導要領や平成11年3月に告示された高等学校学習指導要領では,「総合的な学習の時間」が総則の中に明文化され,小・中学校は平成14年4月から完全実施,高等学校は平成15年4月から学年進行で実施されることになった。

 また,昨年6月に告示された移行措置によって,「総合的な学習の時間」については,平成12年度からその趣旨を生かして実施してもよいことが示された。

 一方,各学校では,「総合的な学習の時間」の実施に向けて,様々な創意工夫をしながら実践研究を続けているものの,移行期の取り組みや理念を具現するための方策等について,多くの悩みや課題を抱えている現状もうかがえる。

 そこで,本研究では,「総合的な学習の時間」の実施に向けた取り組みの現状や問題点について実態調査を行い,「総合的な学習の時間」の理念を教育課程に具現化していく上での課題を明らかにする。また,各学校へ資料として提供できるのではないかと考え,その課題を解決するための取り組みと「総合的な学習の時間」を具体的に展開するときの視点、を明確にするために,本研究に取り組んだ。

2 研究計画

4〜5月 研究主題,研究計画の樹立
6月 第1回実態調査の実施
7〜9月 実態調査の集計・分析,考察
10〜12月 課題解決の方策と展開の視点の検討,時間割に関する資料収集と考察
1月 第2回実態調査の実施,分析,考察
2〜3月 研究のまとめ,紀要執筆

3 研究内容

○ 実態調査の実施,集計・分析,考察

○ 課題解決の取り組みや留意点のまとめ

○ 具体的展開の視点の明確化

○ 時間割についての資料収集と考察


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。