研究紀要第128号 「特色ある学校づくりを目指す教育課程に関する研究」 -019/074page
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2.教育情報衛星通信ネットワーク(エル・ネット)の利用について
福島県教育センターは,文部省の教育情報通信ネットワーク(エル・ネット)による「教育研修プログラム」や「子供放送局」「大学公開諌座」「文部省ニュース」等の受信局になっています。これらの番組コンテンツをインターネット/イントラネットで配信したいと考え「Reaロンテンツインターネット放送システム」を導入しました。
このシステムによって衛星放送による通常のビデオ信号の番組コンテンツをインターネットで配信できる形式(Reaロンテンツ)に変換できるようになり,エル・ネットの放送番組が学校でも視聴できるようになりました。
現在蓄積されている番組は少ないですが,今後,様々な研修プログラム等が配信されていきますので是非活用してください。公開放送へ
公開放送では、著作権契約レベルがABC[詳しくは著作権システムの手引:「エル・ネット」放送局・受信局における契約・送信・二次利用料録画・再送信・貸与等)を参照]の番組を公開しています。
*著作権契約レベルかABC以外の番組は非公開放送とさせていただきます。エル・ネットについての概要や利用についての説明を載せ,公開放送と非公開放送(著作権契約レベルがABC以外の番組)のリンクのうち,非公開放送のリンクアクセスは,パスワードによってアクセス制限を行った。
(ii)公開放送のページ(非公開についても同様)
ライブ放送の案内を,番組の一覧から自動的に探り出し1週間以内のライブ放送の案内を自動的に更新するようにした。
番組検索は,動作スケジュール詳細ページ内の語句を検索の対象とし,検索で得られたページには「放送を見る」リンクを付けて直接番組が見れるように設定した。
<2> 教員研修における情報衛星通信ネットワークの活用について
教員研修における情報衛星通信ネットワークの有効な活用方法や課題を把握するため,先進的教育ネットワーク地域事業・うつくしま教育ネットワークに参加している学校にメーリングリストを介してWebのコンテンツを見て,Web上でアンケート調査を行った。なお,下記に示すアンケート結果は小・中・高等学校合わせて20校の集計である。
ア 放送番組の活用についての調査
これからエル・ネットの放送番組をどのように活用していくかについて4つの項目を挙げ複数回答で行った結果次のグラフのようになった。
グラフを見ると,校内研修や個人研修に活用したいと回答した学校が最も多く,現職教育や個人研究などで,なかなか聞けない講師の講演などを参考にしながら研修を深めたいと思っていることがわかる。
また,研修や授業で参考になった番組を自由記述で挙げてもらった結果,次のような番組が多かった。
○ 文部科学省ニュース
○ 教育改革の推進
○ 中央講師の講演会
○ 文部科学省ニューススペシャル「IT講習について」
現在まだ,蓄積されている番組が少ないために活用するには十分ではないが,今後番組が増えるに伴い研修や授業等で活用できるのではないかと考える。
イ 放送内容についての調査
研修内容のニーズを把握するため,今後どのような放送番組が提供されることを希望するのか5つの項目を挙げ複数回答でアンケート調査を行った結果次のグラフのようになった。
「先進事例や公開授業を取り入れた研修」が約9割を占める。このことから,新しく始まる「総合的な学習の時間」の実践例やインターネットを活用した授業実践例など授業に今すぐ役立つ具体的な研修内容を求めていることが分かる。
今後,このニーズに応えることができるよう中核的機関である国立教育政策研究所と連携し情報を伝えていく必要があると考える。
ウ 活用上の問題点や課題の調査
研修で活用する際の問題点や課題を自由記述で挙げてもらった結果,次のような回答が多かった。
○ 画像が荒く,プレゼンテーションの文字が見えにくいときがある。