研究紀要第131号 「情報ネットワークの教育的活用に関する研究」 -054/074page
2 開発計画
以下の計画のもとに,ソフトウェアの開発を行うこととした。
'99 4〜5月 研究主題,開発ソフトウェアの内容等の立案と検討 6〜7月 開発用プログラミング言語等の研究 プログラミングソフトVisual Basicの研究 データベースソフトAccessの研究 8〜10月 基本設計(フォーム・プロパティ)及びソフトウェアの開発 '00 11〜12月 素材データ(低学年)の作成 開発ソフトウェアの活用研究 1〜3月 基本システムの研究 開発と本年度の研究のまとめ 4〜5月 システム開発,第1版の完成 素材データ(高学年)の作成 10月 ソフトウェアの改善 デバッグ 11〜12月 ソフトウェアの改善,問題内容の最終確認 第2版の完成 '01 1月 研究のまとめ 3 研究実践
1 ソフトウェア作成上で配慮した点
ソフトウェアを作成する上で配慮した点は以下のとおりである。
(1) ソフトウェアのインストールから活用までをできるだけ簡単にできるようにした。
(2) 児童の実態に即して教師が問題提示をしたり,内容の組み替えを柔軟にしたりして,幅広いコンピュータの活用を図れるようにした。
(3) プログラミング言語を用いてソフトウェアを開発することにより,文字や画像等の提示内容を簡単に変更したり,新たに追加したりすることを可能にした。
(4) 児童名を一度記録させたら,次回に他の児童名に変更するまでは,児童名が変わらないようにして,操作の手間を省けるようにした。
(5) 機能のほとんどをマウス操作で行えるようにした。
特に,問題提示から解答までを自動化できるボタンを配置して,低学年でも簡単に操作できるようにした。
(6) 学習開始時から計算結果の表示,印刷等を,教師はもちろん児童自らも手軽に操作できるように配慮し,児童一人一人が自分にあった問題で学習できるようにした。
(7) 「問題データ」を記録するために,AccessのデータファイルをVisual Basicで開発したソフトウェアからコントロールするようにし,他のアプリケーションソフトに依存しないで学習状況のデータを追加・保存ができるようにした。
(8) Visual Basic6.OMDI(Multiple-Document Interface)機能を使用することにより,問題を提示する画面と結果を表示する画面をマルチウィンドウ化できるようにした。
(9) ハードディスク容量を節約するために,画像などの大きなデータは,CDから読むようにした。
2 ソフトウェアの概要
(1) 仕様
開発言語 Visual Basic6.0
動作環境 Windows98/NT/Me/2000対応