研究紀要第132号 「「人間関係をつくる力」を育てる指導援助に関する研究」 -068/074page
(資料5)「人間関係をつくる力」を育てる指導援助プログラム
人間関係をつくる力
活 動 内 容
□友達関係の形成
・仲間意識を持たせる○ショートゲームの実施 自
己
肯
定
型他者理解 自己,他者の存在を認め合う ■「4つの窓」
・4つの窓から好きな窓を選択し,理由を話し合う。1)「ジャンケン列車」をする。
2)「4つの窓」のやり方の説明を聞き,授業のねらいを知る。
3)「4つの窓」をする。
1.4つの窓の内容を知る→2.1つ選択し移動→3.選んだ理由を発表(各窓ごと)→4.各窓との交流発表
4)活動を振り返る。(発表や振り返りカードへの記入)
5)まとめを聞く。自己理解・他者理解 自分や友達のよさを知る ■ 「私はだれでしょう」
・「いいところイメージカード」に書かれた内容から,だれのことか予想する。<事前の準備>
・学級名簿に友達のいいところを記入する。(児童)
・教師が一覧表にまとめ,一人一人の「いいところイメージカード」を作成する。
1)「後出しジャンケン」をする。
2)「私はだれでしょう」のやり方の説明を聞き,授業のねらいを知る。
3)「私はだれでしょう」をする。(4〜6人程度のグループ活動)
1.イメージカードを読む→2.班の中のだれかを予想→3.解答カードで確認し,その人らしさの言葉にチェック→4.自分のカードをもらい自分を振り返る
4)活動を振り返る(発表や振り返りカードへの記入)
5)まとめを聞く。人
と
か
か
わ
る
技能基本的な技能(関係をつくる) 基本的なかかわりに必要な技能を身に付ける ■ 「温かい・冷たい聞き方」(非言動)
・2つの聞き方のロールプレイを通して受容的な聞き方の大切さをとらえる。1)「冷たい聞き方」のモデリングを観察し,そのロールプレイをした後,どんな気持ちになったか振り返る。
2)「温かい聞き方」のモデリングを観察し,そのロールプレイ後,どんな気持ちになったか振り返る。
3)活動を振り返る。(発表や振り返りカードへの記入)■ 「ほめること・受け止めること」(言動)
・ほめることや受け止め方のロールプレイを通して互いの気持ちを知る。1)「ほめること・ほめられること」の事例から,互いの気持ちを話し合う。
2)ほめ方と受け止め方のロールプレイをする。
3)活動を振り返る。(発表や振り返りカードへの記入)
4)まとめを聞く。(表により互いの気持ちをまとめる)発展的な機能(関係を深める) 発展的なかかわりに必要な技能を身に付ける ■ 「アーサティブって何だろう?」
・アーサティブ,攻撃的,非主張的の3つの自己表現がわかるとともに,アーサティブな自己表現のよさをとらえる。1)授業のねらいを知る。
*お互いにとって気持ちのいい自己表現とはどんなもの?
2)3つの自己表現のモデリングを観察する。
3)3つの自己表現の特徴をとらえる。
4)3つの自己表現をロールプレイし,振り返りをする。
*言ってみて,言われてみてどんな感じがしたか。
5)活動を振り返る。(発表や振り返りカードへの記入)
6)まとめを聞く。■ 「アーサティブっていいなあ!」
・アーサティブな自己表現の仕方を考え,リハーサルを通してそのよさを実感するとともに,日常生活の中で実践しようとする態度を養う。1)事例について話し合い,「アーサティブって何だろう?」の授業を振り返る。
2)授業のねらいを知る。
*しずかちゃんタイプの自己表現を考え,友達を相手に表現してみよう。
3)リハーサルする。(2人組)
1.アーサティブな自己表現を考える。
2.友達を相手にリハーサルする。
3.振り返りをする。
*「言われてみて」「言ってみて」感じたことを話し合う。
4)活動を振り返る。(発表や振り返りカードへの記入)
5)まとめを聞く。■ 「こんなときどうしよう!?」
・日常の様々な場面でのアーサティブな自己表現を考え,リハーサルする。1)事例を読む。
2)アーサティブな自己表現を考える。
3)友達を相手にリハーサルする。
4)振り返りをする。(発表や振り返りカードへの記入)