研究紀要第135号生きる力を育てる教育の情報化-038/069page
@ 教材レシピ(小学校・4年・社会)
ア 単元名「わたしたちの県」
イ 授業の概要
「ふくしま郷土学習」Webサイトに掲載した県内3カ所の空撮写真を用いて,ある地域の特徴的な自然地形・交通網・建造物などから諸メディアを活用してその地域を特定する活動を行わせるとともに,クイズ形式で課題に取り組み,問題解決を図る視点を養うように配慮した。
(詳細は別章を参照のこと)
A 教材レシピ(中学校・高等学校・美術)
ア 単元名「文化祭におけるPRチラシ作成」
イ 授業の概要
文化祭PRチラシの作成を通して,デザインの機能に関心をもち,その機能を生かして意欲的に表現し,発表したり交流を行うとともに,ディジタルカメラやコンピュータ(ワード)等,映像メディアによる表現の特質や機能を考え,独創的な発想をし,自分の表現意図に応じた効果的な表現の構想に取り組ませる。
完成した作品は,鑑賞し合あうだけではなく,文化祭会場に実際に展示することで,お互いにデザインのよさや美しさなどを感じ取りながら,デザインの役割や機能,その影響力などについての理解を深め合うことを目標とする。ウ 学習の流れ
<発想・着想3時間> 1単元の課題を理解する 2テーマを決める (1)自分が関わる発表・展示の中から,チラシのテーマにしたいものを決める (2)タイトル,条件(日時など),コピー(キャッチフレーズなど)について決める 3デザインのポイントを理解する (1)班単位で参考作品を観察し,デザインのポイントについて考え,話し合い,気づいた点を出し合う (2)各班の代表者が発表し,各自ワークシートにまとめる ○絵やことばが「目立つ」(注目される,印象に残る) ○内容がわかりやすい(見やすい,伝わりやすい) ○ことばや絵などの表現の仕方が調和している 4練習課題をする(本制作で必要とされる諸機能を理解し活用できるようになるための練習をする) (1)「ワードアート」の活用 (2)「テキストボックス」の活用 (3)「写真」と「ことば」の編集 (4)振り返り,まとめ B 教材レシピ(高等学校・1年・情報A)
ア 単元名「情報機器の発達と生活の変化」
イ 授業の概要
電子メールを題材に,情報化社会の進展が社会に及ぼす影響を考え,情報化社会に積極的に参加しようとする心構えを持たせるよう授業を構成した。
具体的には,「インターネットの検索サイトを利用して,電子メールの長所・短所,生活やコミュニケーションの変化などを調べる」「電子メールを利用するときの問題場面を把握し,正しい対処の仕方を学ぶ」「電子メールを利用するときの留意点・心構えをまとめ発表する」という流れとした。
また,「生徒自らが調べ学習を行うときに,何を調べるのかを明確にする」「生徒が自分の経験だけで判断しないよう,多くの意見を取り入れる」などの点に配慮するようにした。ウ 学習の流れ
<導入> 1単元の学習内容を理解する <展開> 2電子メールを題材に,次の観点についてグループで話し合う ・使用場面 ・手紙や電話との違いと電子メールの長所・短所 ・電子メールを使用して困ったこと ・生活やコミュニケーションの変化 3話し合ったことをグループ毎に発表し,観点別にまとめる 4電子メールの仕組みを学習する
Web「総務省情報通信白書 for Kids」