福島県教育センター所報 第3号(S46/1971.10) -014/025page

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(ex,1) 

   __ _ _ __ __   _     Z=ABCD+ABCD+ABCD+ABC   _  __    __ _     D+ABCD+ABCD+ABCD
(1)2進数表示に変換する。
  Z=Σ(0010,0100,0011,0110,1001,     1100,0111)
(2)指数によって分類する。
ex1 式

(3)組合せを行なって変数を消去する。
    2,3   001−    2,6   0−10    4,6   01−0    4,12   −100    3,7   0−11    6,7   011−
(4) (3)で組合せを行なった項には(2)にチェック印を付ける。ただし,一つの項が2個以上組合せに使用されてもチェック印は1回だけ付ければよい。

(5) (2)でチェック印を付けられた項を圧縮項という。
  同様な方法で第二次圧縮項を作り出す。

第一、ニ次圧縮項

(注) ダッシュが同一列に並ぶこと,指数が1けただけ違うことが条件である。

(6) この操作を組合せができなくなるまで繰り返す。

(7) 最後に残った圧縮項と,途中でチェックされなかった圧縮項を総称して主項という。この論理和が簡単化された論理式である。
   最後に残った項   2,3,6,7 0−1−   チェックされなか        9 1001   った項           4,6 01−0                       11,12 −100
(8) これらの論理和は,変数をつかって書くと
    _   __  _ _  __      Z=AC+ABCD+ABD+BCD
(9) これらの論理和が完全標準形式(PDNF)の各項を重複して含んでいる場合があるので,PDNFのすべての項を含む主項の最小組合せを結ぶため,次のような主項図を作る。

主項図

(10) 横列の項が,ある主項を含んでいるときは,その行および列の交点に×印をつける。

(11) 一つの例と×印が1つしか含まないものに注目する。
   上図では第1列,第3列,第5列,第6列,第7列に×印が1つしかない。

(12)
             __ _        _      第1列の項,ABCDに対応する主項はACなので,                      _    それにチェック印をつける。ついで主題ACに含まれる         __   _  _ _    問題項を(ABCD,ABCD,ABCD)のすべてに      チェック印をつける。
(13) 次に,第3列の項を注目するが,すでにチェック印がついているので第5項に注目し(12)の方法でチェック印をつける。

(14) 次に,第6項に注目して同じようにくりかえす。そして問題項の各項に,すべてチェック印がつくまでこの操作をくりかえす。

(15) チェック印のついた主項の論理和が,最も簡単化された論理式である。
         _   __   __    (答) Z=AC+ABCD+BCD  
Q−M法による他の例題

(ex,2)次の主題図より論理式を求めよ。

主題図

このような場合はニつの異なった形ができる。


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