福島県教育センター所報 第4号(S46/1971.12) -004/025page

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中学生のための「流れ図」

第3研修部  金沢 義夫

私は小6まで と答えていました。 になるリクツが[うどん粉]→[タコ]→[ウドン粉]→[タコ焼でき上り]というようにソクソクと頭に入ってこなかったのです。ですから友人のように鉛筆をけずって立像を作ることなどは,とても出来ませんでした。気がついてみると鼻か左足を忘れているからです。

もし,私のように立体的にものをあつかうのが不得意な方がいたら,この「流れ図」による考え方をおすすめしようと、思います。

約束と順序は,人間が動くときのかじのように,大切なものです。

さて「流れ図」にも約束があリます。
その3つのねがいを聞いて下さい。

そのひとつめ: 楕円
「流れ図」のはじめとおわりにある記号です。これが流れ図の特長のひとつです。
端子記号とよびます。
そのふたつめ: 長方形

この枠のなかで仕事をします。計算もするところです。これが特長のふたつめです。
処理記号とよびます。
そのみっつめ: 菱形

イエスかノーか,大きいか小さいかなどをたずねるところです。これがみっつめの特長です。
判定記号とよびます。

この3つの記号で,専門の人でさえ足がかリとしている基本の型がつくられています。

1,直線型 2,分岐(き)型 3,ループ型

そこで,記号のつかい方をしらべることにしましょう。

のつかい方

のなかには
  初め……………………終リ
  スタート………………ストップ
などと書き入れます。
途中のことがらには関係なく,かならず上と下の2個所にこの記号がつかわれます。

のつかい方

「〜をする」ということがらとか,作業のしかたを
  時計をみる
  A×B−Cの計算
などと,長方形のなかに書き入れます。

のつかい方

(その1)
  上の場合

のように,2つの処理を同時にするように書くことはできません。

(その2)
  でも

のように,3つに分岐してもよい場合もあります。


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