福島県教育センター所報ふくしま No.6(S47/1972.6) -024/025page
ナフィールド化学 山本大二郎訳 講談社 小学校理科の実験と観察(全6巻) 小林実 国土社 歴史学序説 上原専禄 大明堂 歴史学における理論と実証 安良城盛昭 御茶の水書房 歴史教育と歴史意識 高橋礁一 青木書店 創造性の探究 S・コブ 明治図書 ワイド相談入門 箕原 実 〃 相談心理学 沢田慶輔 朝倉書店 スウェーデンの性教育 スウェーデン国家教育委員会 明治図書 日本の純潔教育 間宮 武 〃 現代の学習革命 佐藤三郎 〃 高校教育の革新 間瀬正次 第一法規出版 アルゴリズムと数学教育 石谷 茂 明治図書 0HPのすべて 21世紀教育の会 小学館 VTRの活用 〃 最新電子計算機入門 駒宮安男 誠文堂新光社 プログラミングの基礎 清野 武 日刊工業新聞社 物理学(全3巻) 佐藤瑞穂 培風館 無機化学(上・下) 斎藤喜彦 東京化学同人 家政学講座(全15巻) 平井信義外 光生館 家庭科教授法 0,A,ホール外 家政教育社 レッシュ経済立地論 アウグスト・レッシュ 大明堂 経済活動の立地 春日茂男訳 〃 食品分析法 永原太郎外 柴田書店 食品衛生検査法 堀三千雄 同文書院 系統的調理科学とその実験法 後藤たへ 光生館 被服整理実験書 井上文雄外 〃 実験被服構成学 石毛フミ子 同文書院 服飾事典 田中千代 〃 スポーツと催眠 長田一臣 道和書院 最新体力脚定法 名取礼二外 同文書院 体育方法学 石津 誠 杏林書院 幼児体育の理論と実際 勝部篤美 〃 水泳の科学 宮下充正 〃 最新ガスクロマトグラフィ 舟阪 渡編 広川書店 新しい生物物理化学研究法(上・下) 伊勢村寿三編 東京化学同人 電気実験(全3巻) 電気学会通信教育会 電気学会 月本史研究入門(全3巻) 遠山茂樹外 東京大学出版会 歴史学研究序説 高山一十 修文館 自然地理調査法 三野与書編 朝倉書店 実践学校教育相談(全5巻) 品川不二郎編 国土社 講座創造性の開発(全3巻) 恩田 彰編 明治図書 好かれる母・嫌われる母 坂本 亮 〃 専門職としての教師 市川昭午 〃 学力差と教授・学習過程 日本教育方法学会 〃 高等学校学習指導要領の展開(全7編) 三輪知雄外編 〃
編 集 後 記
昭和47年度第1号,通刊第6号をお届けします。第6号では,昨年度実施されました「福島県診断標準学力検査」の結果の分析・考察とその対策についての特集を行ないました。今後の指導・学習の指針としてご活用ください。
さて,巷間には血なまぐさい事件が,続発していますが,それらの若者たちの親の職業が,「教師」というのが4〜5人に達しているようです。現在,職業の数は4万といわれていますが,最近世間の耳目をそばだてた事件で,起訴され,または有罪の判決をうけ,あるいは犯行後逃亡,潜伏中の者などを合わせますと100名ぐらいになるでしようか。したがってその親の職業の数も100,全部共働き家庭として最大200になります。
現在の職業数4万としますと200分の1に当たります。したがって,このような事件での本人の親の職業が教師という確率は5倍以上となります。
なにか物悲しい気持ちにならない教師がいるでしようか。教師の家庭ないしは家庭教育に問題があるのでしょうか。児童・生徒に対する教育的姿勢・態度と,わが子に対するそれとが著しく乖離(かいり)しているため,他の社会からも批判される場合もあるようですが,いわば他人である児童・生徒と,血を分けたわが子とでは,等質・等価の対し方は到底できないにしても,その基本的姿勢においては等質・等価であるべく努力しなければならないというのはどうでしょうか。
ともあれ,元来好戦的な日本人が,第2次大戦の余りにも手ひどい惨苦に,いわば平和病に蝕ばまれていることに対する,戦争の苦しみを知らない若者達の,激しい焦操と痛撃なのでしようか。
暴力については戦後は神経質なほど,これを否定し,教育の場においても,アレルギー的に配慮しているのですが,物理的暴力には最大の顧慮を払っても,広義の暴力はあらゆる社会階層,領域に同断なく生起し,教師集団すらもその暴力の行使者である場合もありましよう。自由主義社会はプレッシャー・グループの複合摩擦作用によって動いており,それ自体に広義および狭義の暴力や犯罪が胚胎しているといえましょう。
一連の忌わしい事件を非難し,若者たちを悪罵しないためには,しからば,別な仕組みの社会を待望し,また歓迎しなければならないのでしようか。一逆説です。
教育センターも第2年目を迎えて,所報をより充実したものにしていこうと編集委員一同張り切っております。ご要望,ご意見等ありましたら,どしどしお申しこしくださいますようご期待申しあげます。(S)
<所報第5号,実験学校の紹介で,−福島市立下川崎小学校の部−は,安達町立下川崎小学校の部−の誤りでした。お詫びして訂正します。>