福島県教育センター所報ふくしま No.21(S50/1975.6) -013/025page
2 入カ
データを入力するには,いろいろな方法があり,本センターではカードから入力している。
データをカードから入力する場合を示す。
シートはOMRへ,カードはCRヘセットする。
3 出カ
カードリーダーのキイをFILE FEED, RESET,STARTの順に押し,次にラインプリンターのSTARTキイを押すことによって入力された結果が打出される。
以上で0MRの概要と操作についての理解ができたと思うが,生徒を引率して実習する場合の形態について考えてみたい。
2. OMRの実習への導入
普通来棟して実習する場合には,その殆んどがカードとテープの2班編成方式をとっている。しかし,本センターの近くの学校はともかく,遠隔地の学校が継続的にセンターを利用する場合には,OMRの組合わせをもっと積極的に考えていったらどうであろうか。
いまかりに1クラスの生徒が実習する場合,前もってマークシートを受取っておき,1本のプログラムをマークしてセンターへ来棟する。1クラスを2班に分け,一方がマークシートによりコンパイル・ランを行い,もう一方は紙テーブかカードのコンパイル・ランを行うという実習形態をとる。生徒の進度を考慮し,適当な機会にローテイションを行うようにする。帰校後はOMRの実習が定着しているのでメール方式によってランの機会をもつようにすれば,センターに来棟しなくても継続的に電子計算機を利用することが可能となる。マークはわれわれ大人が考えるほど生徒には抵抗感がなく案外人気がある。
むすび
現段階で可能なかぎり,本センターの電子計算機を利用する方法として,OMRの利用が着目されてよい。
全国の情報処理教育センター25所中,12センターが生徒実習に使用している。本センターでの昨年度郵送による利用実績は,プログラム数52本,利用人員490名であり,その殆んどが商工業の高校である。今後は普通高校でも数学科などが中心となり大いに活用し,ますます情報処理教育が推進されることを期待している自