福島県教育センター所報ふくしま No.30(S52/1977.2) -020/026page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

いて出ているが,予定された部会の完全実施があやぶまれることや,一応予定回数は実施できそうだが,時間的にせわしい協議会であること,そして,校外行事のためをに補欠に出るため個人研修の時間がなくなることなど考えると当節であろう。事実1週間の学校のプログラムは過密で,その中での時間のやりくりは容易でない。

 従って研修時間の確保は,定められた時間帯の中で確保しなければならないとすれば,教師自らが,校務処理の能率化を考えなければならないことと,各教師の自発性に基く創意くふうと,協力し合う態勢づくりも必要である。

 公務遂行のため「絶えず研究と修養に努めなければならない」の示すとおり,そのための時間を見つけることも時間の確保に必要ではあるまいか。長期休業日こそじゅうぶん活用すべきである。

 校外行事のすくない長期休業中は,継続的・集中的に研修が進められる,研修のための時間が確保しやすい,全員がそろうなどのためである。

 もちろんこの調査でも長期休業中に職員協議会や一部の部会でも1回程度実施されているがさらに研修の充実を図るためにも,研修に対する取りくみ方について新しい方法を見え出すことが必要である。

5.今後の問題点

 調査研究にまとまりがなく,焦点がずれた感じがするが,一研修時間確保上のいくつかの問題が把握できた。

(1)年間行事中,校外行事の調整である。行事内容を検討し,支障のない限り学校の実態に応じて参加することである。

(2)年度頭初,関係者で行事内容をじゅうぶん検討し校内行事の調整を図るよう協力しあうことも必要である。

(3)校外行事参加者の補欠対策の改善につとめる。

(4)研修時間に必要な時間を生かすために,各教師の創意くふうと協力しあう態勢づくりがたいせつであると思われる。

(5)校外の中体連以外の体育行事の,教師が係りや,役員として多く参加している現状に於て,今後どのようにしたらよいかは問題であると考える。

 とにかく,研修時間は定められた時間帯の中で確保しなければならないのであるから,より多くの時間を確保し,研修の充実を図るための方策については,学校運営の立場から考えていかなければならない大きな課題である。

  参考資料

 研修時間確保のための問題点について,男女,年代別にまとめたのが,つぎの表である。

    項目

年令  

校内行事

の精選

研修日の

増設

外部行事

の調整

校務分掌

検討

長期休業

の利用

その他

20〜29

        1     (1)        
                       

30〜39

1 (2) 1   2 (2)     3 (2)   (1)
3 (2) 2 (1) 3 (4)   (1)        

40〜49

  (4) 3 (1) 4 (2) 1 (1) 1     (1)
1   1         (2)        

50〜

  (2) 1   2             (1)
                1     (1)

6,今後の計画

 本校職員の研修意織について調査を継続し,その分析を行ない,問題点の改善の手だてを講じたい。

7.参考文献

 学校経営に関する研究(48,49年度)県教育セシター研修のすすめ方 義務教育課編


学校見たけりゃ

親を見たけりゃその子を見りゃれ

子どもは親のまるうつし

という都々逸(?)狂歌(?)があるが,これを教育の場にあてはめてみると,

教流を見たけりゃ子どもを見りゃれ

子どもは教師のまるうつし

学校を見たけりゃ生徒を見りゃれ

生徒は学校のまるうつし

ということになろうか。

 しかし,学校教育万能時代ならいざ知らず,今,どきこんな文句は通用しまい。子どもを取りまく情報は筆舌に尽しがたいほどのもので,教師や学校から受けるものはほんの一部分にしかすぎないのだから。とは言っても,まるっきり関係のない顔ができないのもこれまた事実である。いや,こんな世相だからこそ そうした気慨がほしいと思う。

 列車で通勤していると,いろいろな高校生と乗り合わせになる。観察するともなしに見ていると,個人差もさることながら学校差らしきものが感得される。身だしなみのいい生徒,長髪や服装の乱れている生徒。教科書や参考書で鞄のふくらんでいる生徒,空っぽかとまがうほど薄っペらな鞄の生徒。それを網棚に投げあげる生徒。本を開いて勉強に取りかかる生徒,おしやべりやふざけっこで貸切り車両然に振るまう生徒等々,通勤通学列車はまさに高枚生の見本市の観。

 それはともかく,乗り降りがもっとスピーデーにできないものかといっも思う。われわれ年配者は,列車はホームでならんで待つもの,降りる際も停車前に立ちあがって乗降口で待っという習慣が身についている。しかし,現代人は発車時刻が過ぎていても急ぐふうもなくゆっくりゆっくり改札口を出てくる。注意をしない駅員も駅員だが利用者も利用者だ。これでは列車の定時運行など首年河浦≠待つに等しい。


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育センターに帰属します。