福島県教育センター所報ふくしま No.30(S52/1977.2) -025/026page
個人の研究を中間まとめとして集約したり,生徒個々のもつ生活ノートからその変容をとらえたり,各学期毎の学校経営・学年経営・学級経営の評価等から総合して判断している。その中から次のようなことがいえる。
1 個々の目標意識,役割が明確であれば,困難な問題でも自主的に解消していく。
2 小集団指導の限界を感じながらも,その中で今まで以上に学び方を身につけ活発な授業を、受けるようになった。
等多くの変容をみることができる。
つたない報告ではあるが,諸先生方のご指導をいただき,更に研究を深めていきたいと思う。
“研究集録 あ り が と う”
各教育事務所を通じて各学校にお願いしました研究集録11月に続いて多数ご寄贈いただきました。12〜1月中のもの下記の通りでした。
・神指中 ・鶴城小 ・高田一中 ・岩月小 ・中川小 ・檜原小中 ・喜多方二中 ・会津若松赤井小 ・日新小 ・野尻小 ・野沢小 ・山都三小 ・南郷一小 ・檜沢小 ・田人一小 ・高坂小 ・湯本三小 ・勿来一小 ・平田小 ・川前小 ・好間中 ・川前中 ・沢渡小 ・差塩小 ・永戸小 ・豊間小 ・小名浜一小 ・永井小 ・上遠野小・中 ・赤井中 ・勿来一中 ・平一中 ・平二小 ・内郷二中 ・小田倉小 ・泉崎一小 ・白河三小 ・白河二小 ・上大越小 ・岩瀬中・ ・赤木小 ・芳山小 ・小野新町小 ・井瀬中 ・須賀川二小 ・湯本小 ・船引小 ・岩江小 ・郡山一中 ・木幡二小 ・醸芳小 ・梁川中 ・杉田小 ・平野小 ・針道中 ・新郷小 ・小学校長会 ・小数研図画工作研究部
心からお礼申しあげます。
12月末までに寄せられたこれら研究集録は「教育資料件名目録」第2(ローマ数字)集に登載し,4月には各校にお届けいたします。
なお,当教育センターの図書室で管理している教育図書16,000冊ならびに各校から寄せられた研究集録や全国各研究所や大学等からの紀要等12,000冊はいつでも各校や教職員の利用に供することになっております。各校の今後の研究実践に大いにご活用くださって,その効果を高めていただきたいと思いますので,遠慮なくご来所あるいは電話等で申し込まれることを期待しております。
<あ と が き>
・ 昭和51年度最後の所報30号をお届けする時期となりました。一年の過ぎるのが年々速くなったように感じます。10年前の朝のラジオ放送で,齢をとればとるほど一年が速く過ぎるのは,一年が年齢分の一になるからだ,というような話を聞いたことがあります。結局年齢分だけ社会的にも家庭的にも責任が重くなり多忙さが加わるためではないかと思われます。
先生方の仕事も多くなったといわれますが,前述のことから考えると,それだけ責任が重くなってきたためとも考えられます。
年度の終わりにあたり,学校の重要性と先生方の背任増大の理由について,じっくり考えてみることが,次年度への出発点ともなるのではないでしようか。
・ 県内各校の研究物が各教育事務所のご協力によって多数集めることができました。厚くお礼申し上げます。
この貴重な研究物ができあがるまでには,各校それぞれ苦心され,先生方が心血を注がれたのだろうと推察しています。
或る山村の小学校の若い先生の話によると,研究実践が深まると議論百出し,話がまとまらなくなると分校に泊りがけで話しあい結論を出し,次の実践に移ったのだそうです。また,日々仕事によろこびを持つためには,それだけの努力工夫をしなければならないともいっていました。
このような先生方が各地においでのことでしようがこのような先生方にただ頭をさげるとともに前途の伸展を祈念します。
・ 研究実践校の紹介として,田島小,平二中より寄稿をいただきありがとうございました。発想の転換,着実な実践のいかに大切であるかがわかりました.両校のますます発展されますことを祈ります。
この所報に対し,種々ご意見ご批判くださいました読者の先生方に感謝するとともに,次年度もより愛され活用される所報となるよう係一同努力いたしますので,今年度にもましてよろしくお願いいたします。