福島県教育センター所報ふくしま No.31(S52/1977.6) -015/033page
3.の段階
この学年で指導される式は,数量を表わすものとしての式が主体である、問題の数量関係をことばなどを用いて式に表わすことにより,その関係をわかりやすく,また書きやすくすることがねらいである。
[1はこにはいっている石けんの数] × [はこの数] = [石けん全たいの数] 6 × 8 = [48]
公式の形に表わすのみでなく,立式するときや,立式の説明をするときの根拠として,積極的に用いるようにさせることも大切である。3) 検証授業計画
ア 単元名 いろいろなしき(2)
イ 目標
(ア)未知の数量を[_]として式(加法・減法,乗法)に表わし,[_]にあてはまる数を求める方法を理解させる。
(イ)加法と減法,乗法と除法の相互関係を理解し,それを活用して未知数を求めることができるようにする。
(ウ)ある数がもとにする数の何倍かを求めるときは,除法を用いるとよいことを理解させるとともに,乗法を基本形として,基準量,分量,全体量の関係を統一的にとらえさせ,基準量,分量が乗法の式から求められるようにする。
(エ)対応する数量の関係を[_],(_)を使った式に表わしたり,[_],(_)で表わされた数量の関係について,その対応関係や変わり方を対応表にまとめて,考察する能力を伸ばす。
ウ 指導計画 略 (総時数 9時間)
工 本時の指導 (1/9時)
(ア)本時のねらい
未知の数量を[_]として加法の式に表わし[_]にあてはまる数を求めることができる。
(イ)指導過程の一例
段階 学習活動・内容 指導上の留意点 仮説との関連 意識化 1. 問題を読んで話し合う。 問題文は模造紙に書いてはり出す わかっているもの、わからないものをことばとして取りだしカードに記入する 各自問題を読む 指名読 2名の児童に音読させる 各自、条件や問いをぬき出す 発表させて求答・既知事項をたしかめる 予想・計画 2. 結果と解決の手順を予想する。 何を求める問題か 未知事項をしっかりおさえる どのように調べていくか話し合う 今まで学習したことをもとにして考えさせる。 机の上にカードをならべてことばの式をつくる 机間巡視をしながらおくれがちな児童に助言を与える ことばをかいたカードを操作させて、ことばの式をみつけさせる 発表する 発見 3. しぼられた予想や解決の方法にしたがって各自解いてみる。 全体と部分の関係を説明する 求答をたしかめる 線分図にもどってたしかめさせる ことばの式をもとにして立式し、答えを出す 例題を解く 確認 4. 学習の整理とまとめをする。 ことばの式にいろいろな数を代入して作問する 同じ数量にかたよらないようにまとめていく きょう勉強してわかったことをまとめる 自分なりのことばで、それぞれまとめさせる 加法と減法の相互関係をまとめる 発 展 5. 練習問題を解く。 今までのような方法で問題を解かせる 次時の問題をつかむ 4) 評定尺度
ア 事前テスト,事後テストは,同一問題とする
イ は持テストは,事後テストの数字をかえる。
ウ 問題は,次の内容とする。
・ x + a = b a + x = b (増加)