福島県教育センター所報ふくしま No.38(S53/1978.10) -028/030page
1の例として次のようなものがある。
領域 評 価 項 目 評 価 内 容 の 要 点 学 校 運 営 計画実現の手法 ○略 活動の体制 ○目標達成の役割分担
○部門責任者の指導・援助
○人間関係の調和計画実践の能率 ○運営機能の発揮
○共同体制の喜び
○事務処理の適正改善・工夫 ○到達度の確認は握
○資料の整理保存
○改善点のは握評価の実際では,評価内容の要点を具体的にチェックする方法に工夫が必要とされるだろう。
3.職業生活と取り組む姿勢
問2につけた○とXの数をかぞえていただきたい。
○の数がXの数より多いときは,その人の人生は明るく積極的に生きようとする肯定的な生き方の持主。これと反対にXの数が○の数より多いときは,その人の人生は消極的にしか活動できない否定的な生き方の持主と判断する。
あなたの結果はどうでたであろうか。
問2の設問は「企業におけるTAの適用」――自己理解へのTA的アプローチ試案――からの引用である。
ここへとりあげたのは,次のようないきさつからである。
学校経営評価研究委員会で,学校経営に見られる問題を話し合ったとき,経営者のあり方と組織成員の職業生活にとりくむ姿勢が話題になった。その際に職業生活における基本的な生き方を自問自答によって自己診断する方法として,問2の設問による方法が提示されたので,ここに紹介をすることにした。自己診断によって自分を知り,自分を職業に適応させる努力は教職にある者にとっても必要なことであろう。
問2の活用と,あなたの結果の生かし方についてはそれぞれの立場で工夫をお願いしたい。
おわりに
学校経営の考え方にはいろいろな立場や理論がある。したがって学校経営評価領域の設定のしかたもことなるのであるが,ここでは調査を土台にして常識的な区分(傾向を示した)をしたものであるので,現場的な発想に理論的な考察を加えてよいものにしあげいただきたい。
教育センターの学校経営評価の研究では,実際に学校でおこなっている学校経営の反省(評価)の資料をもとにすすめる計画であるので,資料提供等のご協力をいただきたい。
参考資料
。学校経営研究文献目録 第―法規
。秋日,新潟,島根,愛知,千葉各教育センター紀要次号予告(第38号)10月上旬発行
・巻頭言 所 員 ・学習指導と教材研究 小学校教材(理科) 所 員 中学校教材(英語) 所 員 ・教育工学 所 員 ・生徒指導 所 員 ・研究報告<学校経営> 旭田小 野木 忠 郡山五中 落合 円義 ・研究実践校紹介 柳津小学校 ・随想 所 員 ・紹介・解説 海食地形・家庭科作品 所 員