福島県教育センター所報ふくしま No.38(S53/1978.10) -027/030page

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学校経営評価の領域

あなたが問1で選択した項目を,次の図1に示すグラフの項目にあてはめていただきたい。あなたの選択した項目はグラフではどんな位置になっているだろか。

図 1

図1のグラフは,管理職の研修会において「学校経営の評価をするとき,どんな領域,内容をとりあげるか。」という自由記述による調査をまとめたものである。 (領域,内容の項目の整理は,記述内容の用語をたよりにしたものである

問1の1〜13の項目は,この調査で頻度の多い項目を順に1から列記したものである。

ここで図1のグラフに解釈と操作を加え,学校経営評価の対象としようとする領域について考察を試みてみたい

第1に,学校経営の関心事の傾向をみることかできる。教育課程の問題,教育課程の実施状祝のは握,教育目標の具現に関ずること,生徒指導の問題。これに施設,設備・環境の整備活用,健康・安全,組織の機能発揮,現職教育,学習指導(教科・道徳,特活を含む)が加わっているが,この関心のあり方は他県の資料と比較するとほぼ同傾向を示している。

第2に,この調査の対象者の学校規模の大部分が7学級(特殊学級1学級を含む)以下の規模であり,施設・設備,環境の整備活用と事務処理には比較的高い数字を示しているのが,このグラフの―つの特徴でもある。

小規模校またはへき地校の傾向としてこのグラフをみなおすと,いろいろなみかたができる。あなたの関心のありかを,もう―度それぞれの立場から比較検討することをおすすめしたい。

第3は,学校経営評価の領域として,調査に見られる記述内容に多少の解釈を加えて整理しなおすと,次のようにすることができる。

1 教育計画

2 施設・設備,環境の整備活用

3 健康安全指導

4 運営・組織

5 生徒指導

6 現職研修

7 各教科の指導

8 道徳の指導

9 特別活動

10 学年,単綴経営

11 父母、PTA,地域社会との連けい

 ※ 1〜11の順序は図1の項目の順にしたがった。

ここでは11項目にしたが,評価領域の設定は評価の戸的,視点のおき方によってことなってくる。例えば,教育課程,教育目標の領域を設定することも考えられる。

学校経営評価に関する各県の教育センターの研究資料をみて,比較的共通する領域項目は(表現上でも),学年,学級経営,教科指導,道徳指導,特別活動,生徒指導,健康安全指導,施設・設備,研修活動(現職教育)である。

あなたが問1で選択した項目(つけたした項目も含めて)と,前記の1〜11項目と見較べていただきたい。著しい違いやかたよりのある時には,評価内容を考えて,再ぴ比較していただきたい。1〜11の項目につけたすものがでることも予想される。

第4は,教職員の志気,経営参加,校長(教頭)のリーダーシップ等を学校経営評価ではどう考え,どのような形でおこなうかという問題がある。

志気,経営参加,リーダーシップの評価については,次のようなことが予想される。

1 これに該当する評価領域をあらたに設定するしかた。

2 各評価領域に,志気,経営参加,リーダーシップの評価項目や観点,内容を設定するしかた。

3 その他


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