福島県教育センター所報ふくしま No.52(S56/1981.8) -003/034page

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習が不十分であるかを診断でき,自分の学習活動を調整することができる。

イ.生徒は形成的テストによって,自分の誤った個所をチェックすることにより,その学習単元の自標が達成されなかったのは,どの学習課題ができなかったためなのか自分の弱点を知ることができる。

ウ.学習単元を習得した生徒,あるいはほぼ習得した生徒にとっては,形成的評価の結果は,効果的な内的報酬,あるいは強化になる。

[2] 教師側から

ア.教師は形成的テストで,クラスの大多数の生徒が誤答したところは,教材や指導法に難点があったものとして,修正すべき情報が得られる。クラスの少数によってなされた誤答は,個々の生徒によって正されるべきである。このような判断をなすことが可能となるフイードバックの情報を大切にしたい。

イ.毎年このような形で形成的評価を行っていれば,その累積された資料から,現在のクラスが以前のクラスと比べてどうであるか判断する指標を得ることができる。

ウ.総活的評価成績の予測ができる。

以上[1],[2]のように,形成的評価は,教師と生徒がともに必要としているフイードバック情報を準備してくれる。それが,授業改善のために大いに役立てられるわけである。

4.教材の目標分析と授業の展開例

(1)単元教材の目標分析例

単元教材の分析にあたって,内容的要素をふまえながら目標を分析し,それぞれの到達目標を設定した。なお,知識・理解を認知,関心・態度を情意,言語活動を技能として示した。

(2)形成的評価を取り入れた授業展開例学習活動 - 評価 - 学習活動というフイードバック・サイクルからすれば,学期,単元,一時限の授業といった三つのレベルにおける形成的評価の方法が考えられるが,ここでは,一時限レベルでの例を考えてみた。

(1)単元教材の目標分析(Les.6CITY PLANNING「OUR ENGLISHl」)

内容的要素 到達目標 知識・理解(認知) 関心・態度(情意)
1.発音 音読 (1)語が正しく発音できる。

(2)全文が正しく読める。

traffic,problem,narrow,especially,crowded,usual,should,president,world,Washington,D.C.capital,the United States of America,Paris George Washington,Thomas Jefferson Major L'Enfant,believe,
army European,the Revolutionary War,remain,architect,designer,quickly,widely,August,far-sighted,avenue,although,population,imagine contain,million,future,consider,necessary,pollution,ignore,  
○都市が直面している交通事情のきぴしさや,アメリカの首都,Washington, D.Cの建設にあたってのいきさつや現在の状態をとおして,今後への示唆を感じとらせる。
○英語を聞いたり,話したり,読んだり,書いたりすることに興味をもち,進んで授業に参加している。
○英語に対して,興味・関心をもち,授業中・業間・放課後
2.語い(単語・連語など) (1)基本単語がわかり正しく書けて用いることができる。 
(2)動詞の活用が正しくできる。  begin-began-begun,do-did-done,build-built-built,send-sent-sent,spread-spread-spread,leave-left-left know-knew-known
(3)連語の意味がわかり正しく用いることができる。  walk to,be jammed up,be in time for,name〜after,become well-known a great deal,be to be〜,even though,for instance,be able to,in good health,in the future
3.内容把握 (1)Lesson全体の要約を自分のことばで述べることができる。   ・都市が現在,交通事情のきびしさに 直面していること。
・Washington,D.Cがアメリカ初代 大統領George Washingtonの名にち  

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