福島県教育センター所報ふくしま No.60(S58/1983.02) -023/038page
4 生徒指導委員会運営の改善
ア 協議を効果的にするため,各係は事前にプリントを準備し配布しておく。(生徒指導主事がとりまとめる)
イ 実践の具体的な方法,反省の仕方まで明確にする。
ウ 次回の課題を連絡する。
エ 各係の仕事の分担を明確にする。
オ 学年としての取り組み方を明らかにする。
カ 記録をもとに協議内容を全職員に周知する。
5 児童の自己評価票の活用(児童の実践意欲を高めると共に,生徒指導委員会での反省の資料にする。)この用紙を3年以上の全児童に配布し,記入させるようにした。また,実践の方法,結果についての反省を生徒指導委員会としても行うことにした。
(3)結果と考察
月の目標を知っていると答えた児童が,3年生では大幅に増加している。5年生でも24%増加している。このことは,生徒指導委員会を中心に,各係,児童会等を通して周知のために働きかけたことによるものと思われる。
1 児童の変容(月の生活目標の達成状態)
対象 3年 162名 5年 152名
・月の生活目標がどの程度児童に理解されているか調査した。・月の「生活日標」の守り方について,5月と10月を比較すると次のようになる。
知っていると前の問で答えた児童が90%以上であるのに対し,よく守っていると答えた児童は,26 %(3年),20 %(5年)である。「ときどき守った」を加えると,90%近くになる。5月に比べ,10月は両学年ともよくなっているが,実行のむずかしさも示している。
児童会を通して,生活委員から知らされたという児童が多くなっている。学級内の係をより活動させようという指導の表れであろう。3年生では,「先生からきいた」という児童も多い。
いくつもの方法で知らせていると思われるので,これらの答えは印象に残ったものを取りあげているものと考えられる。