福島県教育センター所報ふくしま No.60(S58/1983.02) -024/038page
・ 自己評価票の結果
月の目標「すすんで学習しよう」を週の努力事項に具体化し,(チャイムがなったら,すぐ席に着こう)実践した。3年以上の全児童が自己評価をした。
1・2年生は,学年の工夫により簡単な形式のもので実施した。毎日,帰りの学活の時間等に記入しまとめた。
結果は次のようになっている。
回収率 3年 96% 5年 93%
3年生は,曜日により,多少差はあるが86%の児童がすぐ席に着いたとしている。5年生は,82%の児童が席に着いたとしている。このような結果をもとに,生徒指導委員会で指導の反省をしている。2 教職員の意識調査の結果
月の目標に向かって,児童と共に努力する各担任の意識調査の結果である。児童をよりよく伸ばすために担任がどう取り組んだのかうかがうことができる。ア チャイムが鳴っても席に着かない児童や席についた児童に対し,その理由等をきいたり,考えたりしましたか。
項 目 人数 % すこしは考えた。 7 23 きいたり、しらべたりした 20 67 もっとすることがあったのでしなかった。 3 10 席に着かない児童について,着かない理由等を考えたり,調べたりしている担任が 90%である。着いている理由も考えたり着かないのが悪いと直ぐきめつけない態度がよいと思う。3名が手を打てなかったのは,共通での実践の上から重要なことである。児童の指導に対する考え方についての助言と,条件を整えることに意を用いたい。
イ 実行させるために,どんな手だてをとり ましたか。
項 目 は い(%) いいえ(%) 朝・帰りの学活でとりあげた。 100 0 生活委員を指導してはたらかせた。 40 60 学級委員を通じて守らせるようにした。 37 63 行事板に書いた。 90 10 守らない子を指導した。 90 10 ポスターなどをかかせた。 3 97 チャイムが鳴ったらすぐ授業に入るようにした。 90 10 特別指導しなかった。 7 93 「朝・帰りの学活でとりあげた」という担任が100%であり,意欲的な取り組みがわかる。「生活委員 学級委員を通じて守らせるようにした」の結果は,低学年にそのような係がないことを考慮に入れて考えねばならない。
「行事板」の活用,守らない子の指導は90%であり,取り組みのきめ細かさが分かる。
教師自身のあり方の問題として,「チャイムが鳴ったら,すぐ授業に入るようにした」という点を大切にしたいものである。このような取り組みの姿勢,小さいことの積み重ねが,生徒指導において基本的なものであると考えている。
ウ 先生のクラスでは,月の目標がよく守れたと思いますか。
項 目 人数 % ア 守れた 9 30 イ だいたい守れた 17 57 ウ あまり守れた 4 13 エ むりだった 0 0 「守れた」「だいたい守れた」で,87%である。児童も80%はど守ったと自己反省しており,はとんど同じくなっている。
エ 生徒指導委員会の運営に関して
(ア) 月の指導目標を一本化した結果指導の効果があがると思いますか。
項 目 人数 % あがると思う 30 100 かわらない 0 0 いくつもあった方がよい 0 0 (イ)月の目標をもとに学年で実践の具体的な手だてについて話し合っていますか。
項 目 人数 % よく話し合う 27 90 ときに話し合う 3 10 あまり話し合わない 0 0 (ウ)生徒指導委員会の年間指導計画は実践の取り組みに役立っていますか。
項 目 人数 % 役立っている 29 97 少し役立っている 1 3 役立っていない 0 0