福島県教育センター所報ふくしま No.60(S58/1983.02) -027/038page
〔研究事業について〕 1.ねらい
本県が当面する教育上の課題や,学校の教育実践上の問題を取り上げて,その解決のための基礎研究を行い,学校経営及び学習指導の改善に寄与する。2.研究主題・内容・方法
(1)教育課程の経営に関する研究
経営的発想に基づく教育課程のPDSはどうあるべきかを,教育現場の具体的問題に対処しながら調査研究を進めてきた本研究も最終年度の第3年次をはいる。第1・2年次における理論を整理し教育課程経営に関する基本的事項を確立するとともに,教育現場の実践に役立つ教育課程評価票(誠案)の開発を研究の主軸とした研究を進め,3年間にわたる研究のまとめとする。
・ 紀要「教育課程の経営に関する研究」
−(第3年次)−の刊行
(2) 指導と評価に関する研究
一人一人の児童・生徒のもつ資質や能力を可能な限り伸張・発揮させるための学習指導と評価について研究する。
・ 紀要「学習指導と評価」の刊行(3)「理科II」に関する研究
高等学校教育課程において新設された「理科II」に関して,研究協力委員を委嘱し,指導計画,授業展開案,観察,実験の指導法等について研究する。
・ 紀要「理科IIに関する研究」の刊行(4) 小学校低学年理科・指導の研究
指導要領の趣旨に基づき,小学校低学年理科に関して,研究協力委員を委嘱し,指導計画,授業展開案,観察,実験を中心に多面的に研究する。
・ 紀要「小学校低学年理科指導の研究」の刊行(5) 福島県標準学力診断検査問題の研究
全県的な立場から,児童・生徒の学力をとらえるのにふさわしい学力検査問題を作成するとともに,学力検査を実施し,教科領域の陥没点を明らかにして,小・中学校の学力の向上に寄与する。
・ 小学校1・2・3年の国語・算数の学力分析報告書の作成