福島県教育センター所報ふくしま No.73(S60/1985.10) -025/038page

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研究実践校紹介

一人一人の能力や適性に相応し,意欲的に体力つくりに取り組む生徒の育成

相馬郡新地町立尚英中学校


1 はじめに
 本校は,昭和57年度から3年間,文部省より体力つくり」の研究指定を受け,教育活動全領域において研究実践を試みてきた。頭初,職員間に多少の戸惑いもみられたが.研究スタッフの意欲と熱意により,全職員のコンセンサスも得られ,一丸となって取り組んで来ることができた。
 そこで.その研究の概要を述べてみたい。
2 研究計画の概要
(1)研究主題
 「一人一人の能力や適性に相応し,意欲的に体力つくりに取り組む生徒の育成」
(2)研究主題設定の理由
 本校の自然環境は,地理的に恵まれており,学校の体育施設・設備もかなり充実していて従来,生徒のスポーツ活動も盛んであった。
 しかし,健康や体力についての実態を調査してみると,日常生活における体力つくりへの関心は決して高くはなく.体力テストの結果でも,かなりアンバランスな状況が示されていた。
 そこで,生涯を通して健康の保持・増進を図り,目的を持って,自主的・継続的に体力つくりを実践していく生徒の育成を目指し,学校における教育活動全体を通して,意欲的に体力つくりに取り組む生徒の育成をはかることにした。
(3)研究の方針
 1 研究校としての実践の中で教育専門職としての資質を高め,より一層の学校教育の充実・発展を実現する機会とする。
 2 教師の深い愛情に支えられ,生徒個々の伸びる力を尊重する体力つくりとする。
 3 地域社会や家庭の協力に支えられた体力つくりとする。
 4 形式にこだわらず,内容を充実させるため,無理のない目標や活動,評価を大切にする。
 5 全職員が共通理解を持ち,日常活動と研究活動の一体化を図り,実践がスムーズにできるようにする。
(4)研究の方法
 1 教科体育の指導を一層強化するとともに,学校裁量の時間を効率的に指導・実践にあてる。
 2 部活動の全員参加の体制を強化し,内容を充実させて実践する。
 3 学校の施設・設備を効果的に活用させるため,その利用法を工夫する。
 4 全ての教育活動にわたって体力つくりの実践の場と機会をもうけるようにする。
(5)研究組織
研究組織
(6)研究の全体計画
目標

研究のねらい

具 体 的 研 究 事 項

生徒のめやす

一年次

意識化

○実態把握

○研究目標の明確化

○目標の具体化

○体力・体位・保健・疾病・食事・部活動・その他

○文献研究

○テーマの設定・研究計画・研究組織の決定

○具体的な活動計画(持久走・サーキット)

○体力つくりの必要性

 

 

○実践

二年次 意欲化 ○効果的な実践活動 一年次の反省による効果的な活動

○部活動の強化

○個人体育カーフォの利用

○学級指導の効果的な活用

○学級会活動の効果的な活用

○生徒の自主的な参加について

○長期休業中の体力つくり

○いろいろな体力つくり(視察)

○施設・設備の充実

○体力増進の方法

○到達目標の設定

三年次 習慣化 ○より充実した活動と自主的な取り組み

 

 

 

 

○成果と課題

二年次の反省による効果的な活動

○全校活動の改善と強化

○広報活動の充実

○家庭・地域との連携

○体育的行事の強化と生徒の参加

○アンケートの効果的な利用

○研究のまとめ

○自己の体力の落ちこみ克服

○スポーツ活動への自主的な参加

○健康で安全な生活

 

 

○体力つくりの反省


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