福島県教育センター所報ふくしま No.82(S62/1987.8) -007/038page

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<教育相談>−紙上学校カウンセラー講座−

教育相談へのいざない(7)

−テスト・バッテリー−

教育相談部  佐久間 益郎  荒 敏久

  今回は「テスト・バッテリー」についてお話しします。
 「テスト・バッテリー」とは、「何種類かの心理検査の組み合わせ」のことです。
 それでは、なぜ、教育相談においてテスト・バッテリーを必要とするのでしょうか?
 子どもへの指導援助には、まず、子どもを総合的、多面的、さらに深く理解する必要があります。そのための一つの方法として検査があります。この場合、一種類の心理検査だけでは、測定範囲が限定されているので、おのずから、子どもの理解の内容に限界が生じます。そこで、何種類かの心理検査を組み合わせ(すなわち、テスト・バッテリー)て使うことが必要となってきます。
 次に、テスト・バッテリーの方法や留意点、また、教育相談の中での活用例を示します。

1.テスト・バッテリーの方法

<学校で一斉に実施する場合>
学校で一斉に実施する場合
・・・・・  例えば、学習指導、生徒指導、進路指導など この場合、結果の利用についても明確にしておく。
・・・・・  例えば、知能・学力・学習方法・性格・家庭環境・友人関係・職業適性など
・・・・・  この場合、幅広く(数多くの要因)測定でき、子どもの集団の特徴に合った心理検査が望ましい。


<問題行動を持つ子どもへ実施する場合>
問題行動を持つ子どもへ実施する場合
・・・・・  この場合、既存の資料や観察・面接をもとに、さらに深く把握したい内容や疑問に残る内容を確認することが必要となる。 
・・・・・  例えば、知能・学力・学習方法・性格・家庭環境・友人関係・職業適性など
・・・・・  この場合、なるべく詳しく測定できる心理検査が望ましい。

  問題行動を持つ子どもへ実施する場合2

2.テスト・バッテリー実施上の留意点

1.計画的に実施する。
2.目的にあった必要最小限度の数の心理検査を組み合わせる。
3.一度に数多くの心理検査を実施しない。
4.指導援助の自然の流れに従って実施する。

 

 

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