福島県教育センター所報ふくしま No.82(S62/1987.8) -009/038page
◎心理検査の結果
○個別式知能検査(WISC-R)
○YG性格検査
○人物画テスト(HFD)
○親子関係診断検査(田研式)
(2)中学生の事例
面接でわかったこと。
- 小学3年頃から、現在まで寝つきが悪いことと、アイチックが続いている。現在ではさらに、肩すくみ(肩チック)があり、緊張場面では特に顕者である。
- 中学3年になり、登校時に頭痛や腹痛が起きる。医師からは精神的なものと診断された。
- 両親に対して反抗している。
- 日常生活において抑うつ性が高い。
問題の背景に抑うつ性が大きく作用しているように考えられる。
↓
そこで、抑うつ性の強さやその原因として考えられる家庭環境の様子、さらに問題行動につながった規範性を把握する必要がある。
↓ (テスト・バッテリー)
- YG性格検査(以下YG)
- 親子関係診断検査(以下PC)
- 問題性予測検査(以下DAT)
○YG性格検査
特徴的なことは、情緒が非常に不安定であり、常にイライラしている様子がうかがえる。また、自分を認めてもらいたい傾向も強いが、自己表現が苦手である。さらに、日常生活の中で、自分の存在感を持っていない。