福島県教育センター所報ふくしま No.84(S62/1987.12) -036/038page
<教育資料の検索について>
教育資料(全国教育機関の研究紀要・調査報告)の検索が、即時にできるようになりました。
例えば「自己教育力」のキーワードで検索すると、次のような教育資料の件名が、すぐに求めることができるようになりました。(62年度分から入力)等々の教育資料を、即時に検索することができます。「学習指導」「教科指導」「授業」といった別キーワードでも検索自在です。
- 自己教育力を育てる学習指導の研究
- 教科指導における自己教育力の育成に関する研究(1)
- 授業改善の視点と方策に関する研究―自己教育力形成の立場から―
- 自己教育力の育成に関する研究―教授スキルの実態について―
当教育センターには、教育図書が約2万冊、教育資料が約2万冊あります。
これまでは、所報 ふくしま や 教育研究資料件名目録 を手がかりに、ご要望に応えるようにしていました。時には、関係資料を探し求めるのに長時間かかることもありましたが、これからは、効率的に対処することができるようになりました。教育図書についても、入力作業を進めています。
教育資料検索問い合わせは
福島県教育センター学校経営部教育研究係
(電話) 0245(53)3141 内線31
編集後記
最近、諸教育雑誌で指摘される「生徒指導上の問題点」の話題には、次のものが多いようです。いずれも文部省の実態調査結果からのものであり、「小・中学生の登校拒否が急増・中学校1校平均2.7人」に関して。「高校生の中退者増える、理由の第1位は、学校の雰囲気になじめないため」に関して。「問題行動の根本は思いやりの心の欠如に、道徳教育の重視を」に関してのもののようです。調査結果によれば、学校嫌いを理由に年間50日以上欠席した児童生徒は、国公私立の小学校全体で4,402人(前年度より331人増)、特に深刻なのは、中学校で前年度より1,768人増え、1校平均2.7人が不登校にあたるとか。高校中退者の理由では、「高校生活が合わない29%、就職・各種学校等への進路変更が14%、非行・問題行動が13%」という事実をあげています。
今回の所報No.84号の巻頭言にも、上記の問題解決への提言があります。「自己への気づきがまず大切ではないか。親も教師も常に自分自身をみつめ、ふりかえり、子供の身になって考え、体験することが大事」とあります。つまり、指導者側としても「思いやりが基本」ということになります。子供たちと指導者との歯車のずれをなくすことへの努力こそ必要なのかもしれません。現在、教育目標に「思いやりの心を育てる」を掲げ、努力している学校が多くありますが、指導の大切なポイントに思えます。「教育資料の検索について」と題し、教育センターにある教育研修資料の活用案内を載せました。これは、例えば各校の現職研究主題と同じような実践資料を活用したいという場合、「どんなものがあるのか」と問い合わせていただければ、前もってコンピューターに入力されている中からそれをさがし出し紹介できるというものです。まだ62年度分のみの入力ですが、今後各校の現職研修等に大いに役立つものになるだろうと思われます。ご活用ください。次回は、所報も本年度最終号、2月発行となります。 (編集子)