福島県教育センター所報ふくしま No.88(S63/1988.10) -020/038page

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<ぐるっと一周>

挿絵1

・二人組になり,一人をおんぶする。

・おんぶされた人ほ,背中から腹を通りひと回りする。

・おんぶしている人も助け合う。

・交代をする。

[ふりかえり]

・二人で助け合えたか?


<信頼の目かくし>

・二人組で一人が目かくしをする。

・もう一人は無言で案内する。

・いろいろな物にさわったり,後ろ向きに歩いたり,走ったり,階段を登ったり降りたりするように案内する。

・二人ともしゃべらない。

・案内する方は,安全に注意を払って誘導する。

・10〜15分程度過ぎたら交代する。

挿絵2

 [ふりかえり]

・案内するのと,されるのではどちらがやりやすいか?

・信頼してついて行けたか?


−お互いを知り,受容できるために−

<仲間集合>

・教師の提示する対象ごとにグループになる。

 例 「好きな動物」「好きな歌手」「将来の夢」など

・集まったグループで,「なぜ,……」と相互理解を深める。

[ふりかえり]

・いろいろな考え方があることがわかったか?

<それは私です>

・自分が他の人と違っている点とか自分だけの経験や個性と思われることを3つ書く。(後で発表することを予告しておく。)

・回収し,教師がだれかのを読み上げ,みんなに誰かを当てらせる。

・当ったら次の人のを読む。

[ふりかえり]

・一人ひとりについて感想を述べさせる。

・暖かい心で認めることができたか?

いかがでしたか,活用してみませんか。

 まず,先生方がお互い経験なさってみてはいかがでしょうか。感想を発表し合ってみては。

・説明しようとしたり,諭したり,説教したりしようとした時,これらのエクササイズをなさってはいかがでしょうか。

・研修会やP.T.Aの懇談会などで,この方式を利用してみても効果があると思います。

・ふれあいのある,友だちを認め合う相互支持的学級になれば問題行動は未然に防ぐことができ,そのことが開発・予防的指導援助にもつながると思います。

 次回は「家族カウンセリング」についてです。

<参考図書>

「エンカウンター・グループ」ロジャーズ著 創元社

「エンカウンター」国分康孝著 誠信書房

「人間づくり」国分康孝著 瀝々社

「人間づくり」第2集 国分康孝著 瀝々社


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