福島県教育センター所報ふくしま No.91(H01/1989.6) -024/038page
5.研究の評価とまとめ。
(2)研究の対象。
本校職員18名。。本校児童295名
4.研究の内容と推進計画(略)
5.研究の概要と考察
(1)本校教職員のコンピュータ教育に対する関心調査による変容。
1.昭和63年8月26日(金)実施の調査。
・コンピュータ教育は,今小学生に必要である。…………………61.7%。
これからの時代に必要となるものと思う。
。社会や職場に普及している現代において,小さな時代から,少しでも経験しておくことは,大人になってから学びやすい。
・コンピュータで,できること,できないことなど,知っていたほうが良い。
・能力の低い子でも,操作できる面もあると思うので,興味を持っている。
・細かなステップを作って,指導できるのではないかと思う。
。理解の遅い子,つまずいた子に,フィードバックしながらの指導が容易になるのではないかと考える。
。今のところどんな場面に使えるのかよくわからないが,可能性があると想像できるので………。
2.昭和63年12月2日(金).実施の調査。
・コンピュータ教育は,今小学生に必要である。……………88.9%
・子どもの使用状況をみていると,興味・関心が異常に高い。
・子どもの能力に応じて,操作できるという点が良い。
・ 学級の中で孤立してしまう子が,意外に操作能力が身につき,級友に聞かれて,教えるようになり友達ができつつある。
・子どもの理解は想像していたよりはるかに早く,ほとんど無理なく前に進めるようである。
・操作について,自分から説明のメモをとったり,難しい解説書を読んだりしている姿を見ると,子どもには,見かけと違う力があるのだと思う。
・ 子どもには使用させるチャンスさえ与えれば,自分から伸ぴていくように思える。
・ 児童には,「もっと教えて」とか,「ここはどうするの」と聞かれるが,自分はさっぱり解らず困ってしまう。
3.関心調査の結果の考察。
第1回目の調査時においては,まだ本校の児童が実際に使用していないので,教師自身の考え方だけで反応したが,第2回目の詞査では,これまでの間に,どの学級の児童も1度はコンピュータ・リテラシィについて学習しており,休み時間,放課後の時間を利用した児童の姿を見てからの反応であるため,使用している児童の実態をふまえた反応である。
・児童の活用状況を見て,この位使えるならぱ,今からある程度の使い方は教えておいても良いのではないかという,どちらかといえぱ未だ消極的な考え方が多いようである。
・短時間のわりにかなり使い込んでいる姿に,驚きを持ったようであり,指導の機会を多くとりたいという要求が高まってきた。
(2)本研究の構想・推進に対する,教頭のかかわり。
・「ひとりひとりの子どもに確かな力をつける」という,本校の重点目標の具体方策の一つとして,また福島大学からの申し入れもあれり,本校教師の意識・関心調査からも,また高度情報化時代を迎えた今日的課題としても,本校にとってはコンピュータ教育が学校経営の中に大きなかかわりを持ってきた。
・教頭としての立場から,この機会をどうとらえ,どう生かしていかなければならな