福島県教育センター所報ふくしま No.95(H02/1990.6) -019/038page
第一回中学校「情報基礎担当教員研修講座に参加して
郡山第七中学校教諭 黒羽 慎一
新学習指導要領に「情報基礎」領域が新設されたことを機会に,本校でもコンピュータに関する内容を是非技術科の授業に取り入れたいと考えていました。
そんな時に教育センターで第一回の「情報基礎」担当教員研修講座が開講されることを知り,大きな期待を抱き研修に参加させていただきました。前期,後期で一週間程度の短い期間でしたが,コンピュータ教育の現状や年間カリキュラムの作成,実際にコンピュータを操作してのBASICによるプログラミング,CADを用いた設計や教材作成支援ソフトを活用したCAIソフトの作成,パソコン通信にいたるまでソフトウェアとハードウェアの両面にわたりたいへん充実した研修が行われました。特に印象的だったことは,ほとんどの先生方が積極的に研修時間外でも自主研修に取り組んでいたことでした。
夕食後は,20名の先生方と授業の進め方やコンピュータについての情報交換に時の過ぎるのも忘れて話し合ったことが,とても有意義でよい思い出になりました。
現在,この研修で得たことを生かして授業実践をしています。生徒の豊かな創造性を伸ばすためにも,わかりやすい授業づくりに心がけて今後も努力していきたいと思います。
初任者研修算数講座を受講して
浪江町立浪江小学校 金田 幸子
私にとって初任者研修として最後の研修だったのが,この教育センターでの小学校初任者研修算数講座でした。私自身,あまり算数指導は得意としていなかったのですが,我校は算数指導に関する資料にめぐまれ大変助かっていました。しかし,子どもたちを一方からしか見られず壁にぶつかっていた。そのような時期の研修でした。
研修全体では,初任者としての心得や,今年度大きく変わった特別活動,道徳教育についての講義が行われ,また各教科ごとの研修も行われ,今回改めて確認した事項が多かったように感じました。
私の受講した算数講座は演習を中心として進められ,ある一時間の学習指導案の作成とその指導案に関して研究協議が行われました。各班3〜4人で討議したのですが,一つの授業の中でも「めあて」のとらえ方からすでに意見が分かれ始め,人数分の意見だけでなくもっと様々な意見や考え方が交わされました。これらの演習から多角的に授業をとらえられただけでなく,くわしく教材研究をすることができたと思います。
最後に,この研修を通して学んだことを日々の教育現場で生かして行きたいと思います。ご指導下さいました先生方,大変有意義な研修ができましたことを,深く感謝申し上げます。