福島県教育センター所報ふくしま No.95(H02/1990.6) -018/038page
研修者の感想
「万物みな師なり」
_学校経営B講座を受講して一大信村立大信中学校教頭 伊藤 渉
今までにいろいろな講座を受講させていただきましたが,この講座が一番強く心に残っています。それは,受け身の研修ではなく,自ら主体的に実践する研修だったことや中味の濃い充実した講義に恵まれたからだと思います。
研究論文では,研究主題,研究の趣旨,研究の見通し等のとらえ方や書き方まで懇切ていねいに指導していただきました。指導していただくたびに,「なるほど」と心から感服するとともに,今までの研究の甘さを知らされました。私は,「協働意欲を高める教育目標の設定」という研究主題を掲げ研究を進めてきました。今まで漠然としていた教育目標設定の手順や方法等をくわしく知ることができました。
講義では,センターの先生方の親身になってのご指導により,1.今後の校内研修の在り方,2.リーダーの資質,3.教育目標具現化の筋道等学校経営の片鱗を知ることができました。特に教育目標具現化では,どういう学校にしたいか,どんな児童生徒にしたいかという経営目標(ビジョン)の設定の重要さを改めて知りました。
最後に,親切にご指導くださいましたセンターの先生方に深く感謝を申し上げます。今後も私は「万物みな師なり」という言葉を忘れず研修に励んでいきたいと思います。
”参考になった道徳講座"
いわき市立小名浜第三小学校 村上 ツグヨ
教職36年目にして初めて道徳主任となった私は,新学習指導要領の趣旨をふまえた道徳の授業のあり方はどうあるべきかと日夜悩んでいました。
昨年10月小学校道徳教育講座に参加することができそこでの研修が,これまでの自分の指導に対し反省の機会を与えてくれ,授業研究に大きな収穫を得ることができました。「道徳教育計画の改善とその作成について」の講義・演習では,グルーブ毎に討議し合い自分の指導法のあまさやたりない点などに気づくことができました。荒井小・木村好夫先生の「道徳の時間における資料とその活用」の講義で,資料を精一杯有効に活用して価値の追求・把握をすること。青木孝頼先生の「道徳教育の特質とその指導」の講話から,先生の道徳教育に対する情熱がひしひしと感じられ心うたれました。早速帰校してから,価値の類型化の資料を利用して地域実態調査をし道徳教育の全体計画と年間計画を作成しました。ひとえに講義して下さった先生方のおかげと深く感謝しております。
また,各地域の先生と話し合ったり,教材研究や実技をし,楽しく講座を終了することができました。今後は,少しでも先生方の教えを生かしたいと考えております。