福島県教育センター所報ふくしま No.97(H02/1990.11) -021/038page

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き、本庁各課との連携をもとに「学校現場の二一ズに応える」ということから、只今、義務教育課と連携して、教科内容要素別学力診断テストを作成中です。この内容の特色は、知識理解の認知面だけではなく、関心・態度などの情意面の評価も測定することです。次年度からは早速実施できるようにしていきたいと考えています。

 二つめは、センターの使命は、研究・研修・サービスの3本柱ですが、初任研樽入に伴いまして研究業務の推進が困難になってきています。その配慮として、所内に研究業務充実のための「研究業務委員会」を発足させました。このことで、プロジェクト研究や個人研究が全員参加のもとで計画的・意図的に推進できると忠います。そして、その発表も今年度からは「福島県教育研究発表大会」として拡大して実施いたします。

 三つめは、全教連関係の研究推進状況ですか、東北ブロックが全教連から共同研究の指定を受けて研究推進中です。「個を生かす教育指導のあり方に閑する総合的研究」のテーマのもと、研究のまとめに入ってきているところです。

 四つめは、全国の動向に関してですが、初任研導入に伴いまして各教育センター研修施設の手ぜまさが指摘され、問題となっております。先日の所長協では、多くの県がインテリジェント化を取り入れた総合教育センターを新設・増設している傾向にあるようです。

 本県教育センターでも、情報棟が新設されましたが、全国の教育センターもインテリジュント化を考慮した総合教育センターに脱皮しつつあるようです。

 最後になりましたが、今年の9月27・28日の2日間、福島市で「全国所長協議会」が開催されました。その中で1番問題になっていることとしましては、教育センターの機能としての研究・研修・サービスのバランスが崩れてきていることです。初任研導人に伴いまして、講座数が増えたことによります。研究・研修・サービスのバランスをどう保っていくかが、1番の問題となっています。

 以上、その他の内容について申し述べました。

司会  それでは、前次長さん方には「これからの福島県教育センターはこんなことに努力してほしいといった期待する事柄」現部長さん方には「広く全国の動向から考えて教育センターの課題や希望・構想」についてお願いしたいと思います。本田先生からお話をお願いします。

本田  センター研修は、宿泊研修が原則ですが、学校現場が多忙化している現状から、次のことを提案します。従来の「集める講座」から「出かける講座」にならないものか、ということです。県内各地にはそれぞれ立派な公民館施設等もありまして、この施設を利用すれば「出かける講座」も実現可能と思います。次に、三津間次長さんからお話がありましたインテリジェント化構想ですが、義務教育課と教育センターが統合して指導行政を行なっていかないとむだばかり多くて効果があがらないという感じ


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