福島県教育センター所報ふくしま No.99(H03/1991.6) -019/038page

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音楽講座を受講して


福島県立会津高等学校教諭 高橋 祐二
  福島県立会津高等学校教諭
高橋 祐二

 今回の講座のメインは、何と言っても青嶋広志先生を講師に迎えての「身体表現の実際」であろう。今までの音楽講座も、教科の性格から実技講習を中心に組まれていた事に変わりはないのだが、今回は今まで取り上げられたことのない音楽劇の表現であり、更に我々受講生が歌い、そして演じるとあって、期待を不安の入り混った講座となった。そんなことで、今までの講座の時以上に事前準備・研究が要求され、私自身も、楽譜を読んだり場面を考えたりと準備することになったのだが、いざ指導を受けてみると、その準備の不徹底さを感じないではいられなかった。しかし、講師の熱意とテンポの速い指導に受講生みんながひき込まれ、その指導の鋭い指摘に肝を冷やしながらも、その的確さに感服させられてしまったのである。日頃、歌唱表現などについては個人的に研究する機会はあっても、それと動きを結びつけることが少ない。それだけに、なにげない手足の動き、視線の動きに困ってしまうことが多く、ひしひしとその難しさを感じてしまった。今回の講座を受講して、今まであまり触れたことのないものに触れての新鮮な発見、そして、受講生の先生方の熱心さと楽しい話し合いは、日頃の煩雑さを離れ、有意義なものであった。

初任者研修社会講座を受講して


南郷村立南郷第二小学校教諭 横村 美智子
  南郷村立南郷第二小学校教諭
横村美智子

 赴任したての頃は、私の中におぼろげながら理想の教師像がありました。しかし、研修を重ね、わずかばかりの教育技術を身につけるに従い、いつの間にか子どもたちの掌握を考えることや技術的なものに目がいくようになっていきました。こんな時にあの新鮮な初心の頃の気持ちを、さらにリフレッシュさせてくれたのが、戸田満夫先生の『新採用教員に望むこと』の講話でした。例えば、”先生の言うことは信用するな”とか”教師の手の内にある子どもでは、バイタリティのある子は育たない”とか、自分の考えてもいない意表をつくものであり、今もってとても新鮮に思い出され、深く印象づけられた言葉でした。
 また、体にしっかりと染み付くような演習であった社会講座も印象深い中の1つです。これまで地域の教材研究をしながら4年の社会科の授業を進めてきましたが、1時間ごとの授業のつながりが薄く、教材研究したものがうまく授業にいかされているかどうか不安でした。”社会科は足でかせげ!”スーパーの見学から始まった指導計画の作成は、一気に私の課題を解決してくれました。同じ素材でも教師の創意工夫次第により、指導計画も様々になることも勉強させられました。今後この視点を実践に生かしていきたいと思います。


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