福島県教育センター所報ふくしま No.99(H03/1991.6) -021/038page

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学校からの実践報告

学級活動を通して、
自主的な実践に励む子どもを育てる指導


いわき市立高久小学校教諭   野 崎  潤


はじめに
 本校では、いわき市小学校教育研究会の指定を受けて、「学級活動を通して、自主的な実践に励む子どもを育てる指導はどうあればよいか」を研究主題として特別活動の「学級活動」に重点をおいて研究を進めてきた。平成2年度は,上・下学年ブロックに分かれ,ブロックテーマのもとに,研究実践に取り組んできた。上学年で研究実践してきたことを述べてみたい。
1.上学年の研究実践
学級活動の記録の例(4年)
(1)上学年ブロックテーマ
「学級や学校生活の向上をめざし,自主的な実践に結びつく話し合い活動」
(2)研究実践の内容
1.見通しを持った話し合い活動の進め方を身につけさせる。
ア.話し合い活動の持ち方をパターン化し,スムーズに会が進められるようにした。
イ.学級活動ノートを活川して事前に自分の考えをまとめておき,話し合いの柱立てにそった意見を進んで発表できるようにした。また,慣れるにしたがって,学級活動ノートに頼らなくても意見が言えるようにしてきた。
ウ.アンケートを実施してその結果から計画委員会の原案を提示し,話し合いを効率よく進めるようにした。
2.望ましい学級集団,人間関係を育てる。
ア.一人ひとりが役割意識を自覚し,仲間と共に活動しているという充実感が持てるような係活動を行わせ,クラスの連帯感を高めた。
イ.朝の会や帰りの会で1分問スピーチを実施し,発表することに慣れさせるとともに,互いの意見や体験を尊重することに努めた。
ウ.少数意見や反対意見も大事にし,なんでも話せる学級作りに努めた。
3.議題の集め方を丁夫するとともに,学級をよりよくしようとする態度を育てる。
ア.朝の会や帰りの会の話し合いの中から問題を発見し,学級生活を注意深く見つ


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