福島県教育センター所報ふくしま No.104(H04/1992.8) -036/038page
エ 生活時問の記録と改善
「生活時間記録表」を記入させ,家庭での時間の過ごし方を把握しながら,学級担任による教育相談を行った。3.検証の状況
「道徳・学級活動の時問の指導」「学級だよりの発行」「弁論大会の発表」で意識を高め,「生活時間記録表」をもとに,教育相談による指導を繰り返した結果,生徒の意識が変わりテレビを見る時間が減って,家庭での学習時間が増えてきた。○テレビを見ている時間の変容 (論査日 7月5日(金) 11月22日(金))
時間 見ない 1時間 1時間半 2時間 2時間半 3時間 3時間半 7月 2% 11% 9% 24% 17% 28% 9% 1人 5人 4人 11人 8人 13人 4人 11月 2% 21% 17% 26% 11% 15% 8% 1人 10人 8人 12人 5人 7人 4人
○家庭学習時間時間の変容 (論査日 7月5日(金) 11月22日(金))
時間 0〜1時間 1〜2時間 2〜3時間 3〜4時間 4時間以上 7月 4% 28% 50% 16% 2% 2人 13人 23人 7人 1人 11月 0% 2% 23% 47% 28% 0人 1人 11人 22人 13人
下のグラフのような変容がみられるようになり,生活が不規則だった生徒も時間の有効な活用についての意識が高まった。
(2)研究の成果
時間を有効に使う意識が高まり,生活習憤に改善が現れ,家庭での生活時間や学習時問が変わってきた。6今後の課題
(1)基本的生活習憤が,生徒の自主性・自発的な行動として現れるように継続して指導する。
(2)学校内の生活指導と共に,家庭との連携を図る方法についても,さらに,研究する。
※参考文献
1.中学校における基本的生活習憤の指導文部省
2.平成2年度 学校経営に関する研究(B) 福島県教育センター