福島県教育センター所報ふくしま No.105(H04/1992.11) -014/038page
3 まとめ
(1)ソフトウェア使用の効果
「教科書の内容に準じているので,生徒は実際にコンピュータを操作して作図方法を体験的にとらえられる。また,繰り返し表示ができるのが良く,作図の基礎内容の定著が図られた」,「思考させる場面でも活用することができた」という授業者の感想からは,このソフトウェアの学習のツールとしての有効性がうかがえる。さらに「豊富な学習情報をメニューで選択できるので,問題解決の過程を大切にした指導ができた」という感想も得られた。
コンピュータを使用して学習した生徒からは「自分のぺ一スで学習できた」,「もっとコンピュータで勉強したい」という感想が多く聞かれ,次の学習への意欲の高まりが見られた。
以下は,抽出した生徒の変容である。(2)最後に
「課題学習」のねらいに迫るためにはコンピュータの活用は効果的であった。効果の度合いはソフトウェアの良否が左右する。さらに,指導過程での位置づけを明確にしながら,ソフトウェアの改良を図っていきたい。なお,作成したこのソフトウェアは,授業で使用してみたいという要望が多いので,希望のある学校に提供している。