福島県教育センター所報ふくしま No.111(H06/1994.6) -036/038page

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学 校 カ ウ ン セ リ ン グ 運 営 講 座


教 育 相 談 部



本年度新設された「学校カウンセリング運営講座」について紹介します。

1.講座新設のねらい

近年,不登佼などの学校不適応児童生徒の急増と問題の多様化に伴って,学校教育相談の充実が強く望まれています。

このような現状にあって,県教育委員会は,「学校適応サポートプラン」を策定し事業の推進にあたっています。この事業の一つが小学校,中学校,県立高等学校,県立盲・聾・養議学校の校長を対象とした「学校カウンセリング運営講座」です。

本講座は,小・中・高の校種の異なる校長が一堂に会して,生徒指導上の諸問題や適応指導等について,情報交換や研究協議により連携を深めるとともに,大学や専門機関の先生方の講義を通して,生徒指導・教育相談の改善や効果的な運営に役立てていただくことをねらいとしています。

2.講座の定員
・小学校長 10名
・中学校長 8名
・県立高等学校長 6名
・県立盲・聾・養議学校長 1名
合 計 25名
3.講座の実施期日

平成6年8月31日(水)〜9月2日(金)2泊3日

4.講座の内容

(1) 講義

「本県における生徒指導の現状と課題」

本県における不登校などの不適応の現状やその解決のための県教育委員会の施策や学校対応としての生徒指導・教育相談について理解を深めます。

(2) 研究協議「生徒指導上の諸問題」

各学校における生徒指導推進や学校不適応児童生徒の問題について話し合い,情報交換をします。

(3) 講義・研究協議

「事例を通した児童生徒理解と学級担任への指導援助」

学校不適応児童生徒に対する援助事例や面接相談の実際についての演習の観察などから不適応児童生徒理解や担任への援助について研修します。

(4) 講義

○「学校教育相談における校長の役割」

早稲田大学人間科学部教授
日本学校教育相談学会会長 小泉英二先生

○「児童生徒の心理と発達課題」

福島県精神保健センター所長
福島県立医科大学助教授 八島祐子先生

小泉先生には学校教育相談の面から,また八島先生からは精神医学の面から専門的なお話をしていただきます。


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