福島県教育センター所報ふくしま No.117(H08/1996.2) -040/042page
教育情報
事 例 研 究 の 進 め 方 に つ い て
−適切な生徒指導を求めて−
教 育 相 談 部
◆ なぜ,事例研究なのか?
事例研究は,児童生徒に対する適切な指導 援助の方法を探るために行います。そして結 果として,教師自身の生徒指導の技量を高め る機会にもなります。
◆ さて,事例のまとめ方は?
事例のまとめ方には,様々な形式がありま す。
- 主訴
- 対象
- 問題の概要
- 資料
- 問題の要因及び背景
- 指導援助の方針
- 指導援助の経過
- 成果と課題
これは,学校カウンセラー講座のものですが, 実態に応じて精選していくことが可能です。
◆ そこで,事例研究会は?
事例の性質や校内事情にそって簡単な事例をま とめ,事例研究会を行うことが大切です。その際, 次のような点に留意したいものです。
- 事例の内容の秘密をもらさない。
- 事例に即した具体的・建設的な発言をする。
- 表面的な分析で結論を急がない。
- 意見の食い違いを大切にして,多面的に問題をとらえるようにする。
- 事例提供者を批判しない。
充実した事例研究会を行い,適切な生徒指導を展開していきたいものです。