福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.118(H08/1996.7) -041/042page
フロッピーケースを利用した教材の製作とその活用(小学校)
科学技術教育部
フロッピーケース(アクリル)を、いろいろ な観察、実験に活用することができる。
このときに使用する容器の製作法と魚の尾び れの血液の流れを容易に観察できる血流観察器 の製作法及びその活用例を紹介する。この教材 は児童でも簡単に製作できる。
<準備物>
- フロッピーケース(1牧入のもの)
- ジクロロメタン又はアクリル専用接着剤
- 使い捨て注射器又はスポイト
1 容器の製作と活用
(1)作り方
1. フロッピーケースの上蓋2枚を取り外し、 2枚の上蓋を密着させ、そこに注射器等でジク ロロメタンを流し込み接着する。
2. フロッピー ケースの下蓋を で水が漏れない ように十分接着 する。余分なと ころは切り取り 平らにする。
(2)活用例
1. 発芽の観察、実験 発芽の様子や 日光や肥料の違 いによる成長を 調べることがで きる。寒天を使 うと根の様子が 観察できる。
2. 魚の呼吸の観察、実験 魚のえら呼吸を 直視できる。BTB 溶液(青色)を数 滴入れると二酸化 炭素によって黄色 に変化する様子が わかる。
3. 空気の暖まり方(対流)の観察、実験 黒い紙をバック にすると線香の煙 の動きがよく見え る。線香は、粘土 を利用して立てる とよい。
2 血流観察器の製作と活用
フロッピーケー スの下蓋を20mm X60mmの大きさに 切り、先を曲げて 上蓋に接着する。 ガーゼにヒメダカ や金魚を包み、観 察器にはさんで観 察する。水を補給すれば長時間観察できる。
3 教材の効果
児童が自分で製作した器具を用いて、いろい ろな観察、実験を行うことができるので、意欲 的に取り組ませることができる教材である。