福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.120(H09/1997.2) -019/042page

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担 任:頼りになるなんて、自分で考えたこともなかったのかあ。そうかあ………。新たな自分のよさがみっかったんだね。
     それに、自分に自信が持てたんだあ………。
     ヒロミさんはどう?

ヒロミ:私も、ほめられて、ちょっと恥ずかしかったんですけど、他の人が私をよく思ってくれているみたいで、うれしくなりました。

担 任:そうか。みんなが自分をよく思っていてくれるって、確認できたんだ。そうなんだ。

イラスト

一 同:(うなずく)

担 任:ノゾミさんのグループは、大変盛り上がっていたようだけど、どうだった?

一 同:(興味深そうにノゾミに注目)

ノゾミ:場を盛り上げる私のキャラクターを、貴重だっていってもらい、ちょっぴり自信がわいてきました。私は、この学級でよかったなって感じです。

一 同:(うなずく)


3 学級活動を終えて

 学級活動が終わって、タケシはシズカから、「私、みんなから、今日のゲームで自分のよい点に気づかされたみたいで、とてもうれしかったわ。」と話しかけられた。
 それを聞いたタケシは、「そう、そうなんだよなあ・・・。誠実なんてうれしいなあ。」と納得顔で、つぶやいた。

そして、タケシは………?

 この日の放課後、タケシは、廊下で顔を合わせた担任に、「先生、今日は、考えさせられました。学級のみんなって、一人一人よさがあるんですよね。」と話しかけた。

 担任も「うん、今日は、改めて先生も、考えさせられる点が多かったよ。学級って、どうなくちゃならないのかなあって………。」と。そして、タケシと顔を見合わせ、うなずいた。

※ 3回にわたって、『児童生徒相互の好ましい人間関係づくりをめざして』と題し、ゲーム(構成的グループ・エンカウンターのエクササイズ)を取り入れた連載を行ってきました。
 本連載に興味を持たれましたら、以下の文献を参照してください。

○ 「エンカウンターで学級が変わる」小学校編・中学校編 國分康孝 図書文化 1996年

○ 「構成的グループ・エンカウンター」國分康孝 誠信書房 1992年

○ 「一人一人のよさや違いを認め合う学級の人間関係づくり(第1年次)」平成7年度福島県教育センター研究紀要(なお、平成8年度研究紀要は、平成9年5月発行予定です。)


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