福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.121(H09/1997.7) -041/042page

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 「小動物を生きたまま採集して飼育・観察できる簡易吸虫器」

                       教育センター科学技術教育部

 小動物を傷つけたり、体の一部を欠いたりすることなく生きたまま採集して飼育しながら観察できる簡易吸虫器を紹介します。これは、児童生徒でもフィルムケースやブロアブラシなどを用いて簡単に製作できます。

簡易吸虫器で小動物を採集している様子

簡易吸虫器の模式図

1 作り方

 (1) フィルムケースAの蓋に直径10oの穴を開けて、外径10o、長さ50oのビニール管(ガラス管)を通す。

 (2) 一辺が15oの正方形の紙と1o目の防虫ネットを準備し、紙の中心に直径5oの穴を開けた後、両者を接着剤で接着する。

 (3) フィルムケースAの底の中心に直径5oの穴を開け、この穴と(2)の紙の穴が重なるように外側からフィルムケースの底に(2)を接着する。

 (4) フィルムケースBの底の中心に直径約9mmの穴を開け、この穴に弁を逆向きにセットしたブロアブラシの吸人部を差し込み固定する。ブロアブラシは、空気を放出するための器具であるが、弁を逆向きにセットすることにより空気を吸入する働きをするようになる。

2 使い方

 (1) 簡易吸虫器の吸入口を採集したい小動物の体に近付け、ブロアブラシの吸引力を利用して小動物を捕集室に吸人する。

 (2) 小動物が入っている捕集室を簡易吸入器から分離すれば、小動物の様子を観察できる。また、飼育もできるので、継続観察も可能である。

捕集室 採集した小動物


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