福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.126(H11/1999.2) -028/046page

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で引いたときと、B:手で引く代わりに200gの物体を下げて台車をひかせたときでは、生じる加速度に違いはあるのだろうか。どれか一つに○を付けよ。

1 おもりをぷら下げると加速がつくので Bの方が生じる加遠度は大きくなる
2 どちらも200g重の力に変わりはないので、 生じる加遠度は同じである
3 おもりをぷら下げると質量が大きくなるので、 Bの方が加遠度は小さくなる

プリント図

事前調査結果
事前調査結果

 2が一番多いのではないかと予想していたが意外にも1が多かった。これは絵から受ける印象が大きいと思われる。Aは矢印だけで、Bはおもりがついていて重そうだとの意見であった。3と答えた生徒は、滑車でプレーキがかかって遅くなる、摩擦がありそうだとの意見であった。(正解はあとで出てきます。一緒に考えてみてください)
 自分の予想を持ちながら、実験に取り組むことの効果を期待したい。

2 実験実施
 今まで3時間に分けていた実験の内容を、1時間に凝縮し、よりインパクトのある実験になるよう工夫した。

  【実験概略】
 1実験の目的・概要説明 2テープ処理法をプリントで説明 3滑車で200g重のおもりを付けて台車を引かせる実験 4ゴムを使って200g重の定カで台車を引く実験 5記録テープのデータ処理 6別紙プリントを見ながらそれぞれの加遠度を出す 7自分の予想が当たったかどうかを確認する 8生じた加速度がそれぞれ違うことを確認した上で、実験プリントの考察に従って運動方程式を解く 9糸の張カの変化をパネぱかりで実際に見る。

実験
一定の力で引き続けるのは難しいので何回も練習が必要

実験
ドイツからの留学生ヨハネス君も実験に参加


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